ケス

監督:ケネス・ローチ

イギリスらしい映画。69年イギリスの労働階級の生活感や将来の不安感、炭鉱なんてやりたくない少年の怒りがひしひしと伝わる。家族はロクデナシだし、だれからも理解されない少年が鷹に興味を持ちだしたのは必然だったのだろう。あの年代の子供が体験するには余りに惨い顛末だった。サッカーのシーンも印象深い。イギリス人はサッカー好きだねえ。主役少年の顔はリアリティがあった。