監督:山下敦弘
松山ケンイチが出ているからか「ノルウェイの森」とちょっとかぶる学生運動もの。しかしこれ実話だったのか。あの時代に生きていなかったので分からないが、若者たちが社会の中心になれるかのようなエネルギーに満ちていて、その中で自分も何か大きな役割があるのではないかと思ってしまった痛い男の話。傍観者になるかその中に入るか。選んだ道は二人とも同じだったが、本当の思想なくして突っ走った末路にはヘタレのプライドしか残らなかった。アイツを信じたかったと言う妻夫木聡が全てを物語る。山下敦弘はアメリカンニューシネマを作りたかったのではないか。なんかそんな気がした。