家の鍵

監督:ジャンニ・アメリオ

決して悪くないのだが、何度となく作られた障害者と父親の物語で残念ながら目新しい要素や発見は見られなかった。一定の距離感で感動的にも悲観的にもせず、淡々と冷静に見つめている。そこが逆に物足りなさを感じた。自分が同じ立場だったらどうだろう。子供には無償の愛があるのはわかるが、出会ってまだ数日。大人になった時の不安。そしてシャーロット・ランプリングの重い言葉が胸に突き刺さる。