インサイド・ジョブ 世界不況の知られざる真実

監督:チャールズ・ファーガソン

この手の経済ドキュメンタリーはたびたび作られているが、こういうドキュメンタリーという手法で、多くの人に真実を伝えるのは重要なことだと思う。リーマン・ブラザーズの経営破綻からの世界規模の金融危機をまとめていて、「エンロン」のドキュメンタリーでもそうだが怒りしかこみあげてこない。証券会社、保険会社、政府、格付け会社が皆グルになり結局客のことなど考えておらず、自分達が儲けることだけしか考えていない。失敗しても政府が助け、借金のツケは客に回ってくる仕組み。そのくせ証券マンや重役連中だけが大儲けする。金持ちはより金持ちに、貧乏人はより貧乏に。その法律を作っているのも、そいつらなんだから何も解決しない。こんなこと続けたら本当に世界はいつか崩壊する。