荒野の決闘

監督:ジョン・フォード

ジョン・フォードの名作のひとつ。「荒野の決闘」なんてタイトルだが、内容は静かな西部劇。OK牧場ものでは一番の出来だ(まあ当たり前か)。一応最後はOK牧場で決闘はあるが、結構あっさりで、アクションよりそこに至るまでのドラマに重点を置いている。それにしてもヘンリー・フォンダはいいねえ。今の役者にはない何かがある。それと教会でのダンスは名シーン。印象的な台詞も多い。(「実にいい名前だ。クレメンタイン。」とか花の匂いに「…俺だ。…床屋で。」とか)“愛しのクレメンタイン”が示すように、荒々しくない牧歌的な西部劇がここにある。