死刑台のエレベーター

監督:ルイ・マル

この名作をなぜか今までスルーしてきたが、ようやく観た。マイルス・デイヴィスのジャズや50年代パリの映像、街を彷徨うジャンヌ・モローなど、中盤までは雰囲気で押し切っているところはあったが、実はこれはなかなかよく考えられたストーリーである。まあ理解不能な若者の行動など?な部分もあるが、最後の最後でこの映画がサスペンスとしての面白さを獲得し、愛という別の側面を浮かび上がらせていて味わい深いものになった。