2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

アザーマン -もう一人の男-

監督:リチャード・エアーまあ不倫映画と言っていいと思うが、夫が不倫相手の男に素性を隠して会いに行くという話。監督がリチャード・エアーだけに、しっかりとしたドラマにはなっているし、リーアム・ニーソンとアントニオ・バンデラスの共演も珍しい組合…

耳をすませば

監督:近藤喜文もう何度目かな、この映画を観るのは。いやー好きなんだよなぁこの映画。「カントリーロード」の歌が、この映画を忘れ難いものにしている。青春の瑞々しさ、背伸び、将来への不安、思春期の純粋な心が一杯つまっている。またファンタジックな…

勇気ある追跡

監督:ヘンリー・ハサウェイジョン・ウェインのオスカー受賞作。コーエン兄弟によるリメイクも決まっている。なるほど、話が面白いので、リメイクしたくなるのも分かる、良く出来た西部劇だ。ジョン・ウェインも今まで演じてきた役の集大成のようなもので、…

プリズン211

監督:ダニエル・モンソンスペインのアカデミー賞と言われるゴヤ賞受賞作。うーん期待値が高かったせいか、もう一歩の佳作止まり。個人的には、同じ刑務所物である「プリズン・サバイブ」の方が、見応えはあったなあ。刑務所内での二転三転する話は退屈させ…

地獄の警備員

監督:黒沢清恐らく「マニアック・コップ」のようなものをやりたかったんだと思うが、あっちの面白さには遠く及ばない。80年代の映画のような安っぽい映像がシロート臭さ全開で、この映画を観て、今の黒沢清とは全く結びつかない。それぐらい安っぽく、お…

スパングリッシュ 太陽の国から来たママのこと

監督:ジェームズ・L・ブルックスヒスパニック系とアメリカ人の2つの家族の交流を、大きなドラマは展開しないのに、ここまでユーモア一杯に描いたジェームズ・L・ブルックスの腕前はまだまだ健在だ。どこにでもある日常だが、家族の小さな優しさが、どこ…

クライム&ダイヤモンド

監督:クリス・ヴァー・ヴェルはっきり言っちゃえば、タランティーノ映画の出来損ない。「パルプフィクション」の影響が随所に見られる。ベースにある話が、つまらないため、回想や映画話の小ネタで工夫してもどうにもならん。映画好きの殺し屋役のティム・…

悲しみは空の彼方に

監督:ダグラス・サークただのメロドラマと見せかけて、鋭く人種差別に切り込んでいて、メロドラマと言うと甘ったるい印象があるが、そういったものを感じさせない、深い味わいがある。白人女性の主人公と黒人女性の友情物語でもあり、無名女優からスターと…