悲しみは空の彼方に

監督:ダグラス・サーク

ただのメロドラマと見せかけて、鋭く人種差別に切り込んでいて、メロドラマと言うと甘ったるい印象があるが、そういったものを感じさせない、深い味わいがある。白人女性の主人公と黒人女性の友情物語でもあり、無名女優からスターとなるサクセスストーリーでもあり、人種問題を扱った映画でもあり、いろいろな要素がぎっしり詰まっている。複雑な親子関係により、残酷な運命を背負わせたり、時間を少女たちの成長後に進めて、黒人女性とその娘の話に焦点を変えたりと、監督の剛腕な演出も見応えがあった。