スパングリッシュ 太陽の国から来たママのこと

監督:ジェームズ・L・ブルックス

ヒスパニック系とアメリカ人の2つの家族の交流を、大きなドラマは展開しないのに、ここまでユーモア一杯に描いたジェームズ・L・ブルックスの腕前はまだまだ健在だ。どこにでもある日常だが、家族の小さな優しさが、どこか微笑ましく心地よい。少しペネロペ・クルスに似た、スペイン女優パス・ベガの母性と情熱的な演技が良かった。脇に回ったアダム・サンドラーも出しゃばらず好演。ティア・レオーニはどんどんシャロン・ストーンに見えてきて困った。それとサンドラーの娘が、小太りだが愛嬌があって、妙に印象に残った。