彼が二度愛したS

監督:マーセル・ランゲネッガー

孤独な都会の夜の雰囲気がよく、ムードあるサスペンスに期待するも、良かったのは始めだけで、映画が進むに従って平凡なサスペンスとどこかで見たことあるようなプロットに急速に興味を失ってしまった。悪役の人物背景をもっと掘り下げないと、何でこんなことしてるのかが分からず、結局悪役に魅力がないと映画の求心力も下がる。ひ弱な主人公が、悪役の罠にはめられるも最後は美人の彼女を手に入れ、人間として強くなったので、結果としてめでたしめでたしって事なのか。出番少ないが、シャーロット・ランプリングが何かあると思わせるような存在感を示していたのは流石。