キラー・インサイド・ミー

監督:マイケル・ウィンターボトム

おそらくジム・トンプソンの原作は面白いんだろうなとは思うが、ノワールに必要な雰囲気作りができていないので、ちっとも面白くなかった。女性の顔をボコボコに殴るのも見ていて、やや引いてしまった(もう少し違ったやり方があったろう)。主人公が殺人を犯す必然性に、差し迫ったものを感じなかったのも何かはっきりとしない。物語の決着のつけ方が酷くウィンターボトムは何がしたかったんだ。あるどんでん返し的なものがあるんだが、驚かすように撮ってないし、主人公の行動は理解不能。火事のCGもびっくりするぐらいショボイ。見るべきものはジェシカ・アルバだけだな。