メランコリア

監督:ラース・フォン・トリアー

惑星の地球接近とかそういう話結構好きです。終末世界とトリアー節は相性もよく、独特の世界観ははっきりいって嫌悪感がないといったら嘘になるが、この有無も言わさぬパワーにねじ伏せられた気がする。またオーケストラの大音量も不安を掻き立てるのに効果的だった。確かに、うつ病患者が撮った映画と知れば、妙に納得できてしまうぐらい全体的に病的な空気が漂っていた。キルステン・ダンストは監督自身であり、害である地球上の生き物みんな死んでしまえという監督の声が聞こえてきたといったら大袈裟か。