カルメン故郷に帰る

監督:木下恵介

国内初のカラー映画。初にしてはカラーは美しい。ど田舎に浮いた二人が帰ってきて大騒動になるというのは悪くないし、それなりに面白いのだが映画の方向性がよく分からず、ただてんやわんやしただけで終わってしまった。父と娘の和解とか感動路線に持っていくわけでもなく地味な和解風ではどこか消化不良だ。浅間山など田舎の風景と笠智衆が良かった。