ザ・タウン

監督:ベン・アフレック

硬派な犯罪映画だが、その中にベン・アフレックの真面目さが伺えた。撮影、編集も一級で、ホームタウンであるボストンを知ってるからこその裏通りなど、彼なりのこだわりも見えた。ただ正攻法すぎて、やや物足りなさも感じたが、傑作ミステリー「ゴーン・ベイビー・ゴーン」がフロックでないことは証明された。この手の犯罪物は女性が目立たないが、レベッカ・ホールが予想外の好演。またジェレミー・レナーも今最も乗ってる役者というのが良く分かる、危険な匂いを発散。しかしこの映画で一番素晴らしかったのはピート・ポスルスウェイトの凄み。彼の死が残念でならない。