プレシャス

監督:リー・ダニエルズ

人間、生まれてくる場所は選べない。そして親も選べない。周りの環境、人との出会いで人生は決まってしまうという、当たり前のことを改めて実感した。主人公の悲惨な境遇は、悲しいことではあるが、正直それほど胸に迫るほどのものには感じなかった。時折入る妄想演出が、悲惨一辺倒にならない中和的な意図はわかるが、個人的には、あまり上手い効果を感じなかったなあ。ポーラ・パットンはブレイクしそうだな。