トウキョウソナタ

監督:黒沢清

黒沢清流の家族の崩壊劇。こういう暗い内容の映画が作られるのは世相が反映しているからなのか、とにかく今日本が抱える大きな問題を映し出していて、ちょっと気が滅入った。もはや終身雇用なんてものはなく、40代のサラリーマンが再就職することは不可能に近いんだろうね。なんかゾッとする。。。家族それぞれに問題を抱えているんだけど、小泉今日子と強盗のエピソードが取って付けたような無理やり不幸話を押し込んだようで、ちと強引な気がした。息子のピアノの件にしても、そんな短期間で上手くなるもんかねーとこの物語全体に云えることだが、設定等に無理が感じられた。まあやりたいことは分かるんだけどね。。。