プロデューサーズ

監督:メル・ブルックス

なるほど、これを観るとリメイク版がどうしてつまらなかったかがわかる。要するにリメイク版はミュージカルにしてしまったために面白くなくなってしまったのだ。リメイク版を観た時、これはミュージカルじゃなければ面白いのにと思ったが、まさにその通りだった。脇役たちの滅茶苦茶なキャラクターと”ヒットラーの春”という馬鹿げたミュージカル、そして主演のゼロ・モステル(テンション高)とジーン・ワイルダー(小市民な味)のコンビっぷりもよし。爆笑する訳ではないが、メル・ブルックスのショービズ愛が感じられるよく練られたコメディでした。