フレンチアルプスで起きたこと

監督:リューベン・オストルンド

雪崩だけで、ここまで話を引っ張ったのはすごい。でもこれって誰にでも起こりえること。状況は違えど、これは自尊心の話なのだ。ひとは誰でも傷つけ傷つく。自分が意図しなくても。特に夫婦とか男女はささいなことがきっかけで心が離れる。そういったどこにでも起こりえる事象を雪崩という現象で描いた一風変わった家族映画。なかなか鋭い視点のアプローチであった。ただラストがダラダラしすぎるのはややマイナス。