不撓不屈

監督:森川時久

自分はこんな事件知らなかったが、”飯塚事件”を題材にした高杉良の原作を映画化。タイトル通り、ある税理士のくじけず困難に立ち向かう姿を描く。戦後の日本で、中小企業のための節税対策を行ったために、国に睨まれ、脱税の嫌疑をかけられた話。人柄が出ていた滝田栄が真面目に好演。この親にしてこの子ありといいたくなるような、息子、家族がまた立派。地味だが脇役たちに実力派を揃えているので、なかなか見応えがあった。こういう事件があったからこそ、法や制度が強固に確立していった(というか、そうであってほしい)。