2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ブラック・ウォーター

監督:アンドリュー・トラウキ、デヴィッド・ネルリッヒどこに金懸ってんだと思うぐらい超低予算でも、これだけやれるんだぞという、鰐パニックホラー。正直さほど恐くはない。でも実際、こういう自体に襲われた時、意外と何もないんだけど、人間がかってに…

ムースの隠遁

監督:フランソワ・オゾンいかにもなフランス映画。フランソワ・オゾンの映画だが、さほど小難しくはなかった。家族や血のつながり、人間の死や生命の誕生といったテーマを、フランスの田舎の風景を交えながら、静かに語る。また死んだ兄の弟がゲイなんての…

ある秘密

監督:クロード・ミレール自分はミステリーとして観たから、つまらなかったのだろうか。まあドラマとしてもホロコーストの悲劇はいまひとつ伝わらず。まず回想という形が、余り機能していない。マチュー・アマルリックのパートが、重要そうで実は何も重要で…

ザ・バッド

監督:ピート・ヒューイット正直たいした映画ではない。だが、なんか憎めないんだよな。クリストファー・ウォーケン、モーガン・フリーマン、ウィリアム・H・メイシーのジジイ3人が、自分たちの愛する美術品を盗むという話。自分たちは、それを守る警備員…

インポッシブル

監督:J・A・バヨナ傑作「永遠のこどもたち」のJ・A・バヨナなので、観るしかないでしょ。2004年のスマトラ島沖地震による大津波の話。とにかく壮絶。壮絶という言葉しか見つからないぐらい、前半の津波のシーンは凄まじかった。日本でも3.11で同じ…

デスパレート

監督:クリストフ・ルッジアありがちな強盗映画。もう少し何か目新しい工夫が無いと、単純な強盗からの逃亡だけでは物足りない。話の展開は使い古されたものばかりなのに、展開が遅いので飽きる。最後の不正行為による取引にしても、全然下手くそなストーリ…

晴れ、ときどきリリー

監督:ファビアンヌ・ベルトーある姉妹の物語。妹が知的障害風なので、一人で生活できないため、都会から姉が帰ってくる。一緒に生活する中で、困難や姉妹の絆を深めていくって話。決して悪くはないが、さほど姉妹に共感できないからか、評価は低め。まあ実…

スリープレス・ナイト

監督:フレデリック・ジャルダン主役はどっかで見た顔だと思ったが、「ラルゴ・ウィンチ」の人か。麻薬を奪った、隠した、すり替えた、取られた、取り返したなど、状況がころころ変わり、ギャング、刑事が入り乱れた争奪戦が中々面白い。これが、たった一晩…

最高殊勲夫人

監督:増村保造冒頭の結婚式に始まり、結婚式で終わる。結構な登場人物の数だが、見事にさばいていて上手い。若尾文子と川口浩の反目する二人が、最後は結ばれるなんてのは、誰でも予想出来てしまうこと。それでも、そこに至るまでのいろいろな駆け引きと、…

プレイ‐獲物‐

監督:エリック・ヴァレットフランス版「逃亡者」。フランス映画というより、ハリウッド映画みたい。いやーでもこれは面白い。監督はエリック・ヴァレットだったか。この人の「国家の密謀」も良かったしね。脚本もよくできてるし、フランス映画もこのレベル…

ジェーン・バーキンのサーカス・ストーリー

監督:ジャック・リヴェットイタリア人がフランスの旅先で出会ったサーカス団との交流。ジャック・リヴェットというと、時間をかけた大作のイメージがあったが、こんな小さな映画を撮っている。うーん、フランスらしいというのか、つまらないユーモアと味気…

刑事ベラミー

監督:クロード・シャブロルクロード・シャブロルの遺作。もう歳なのか、どこか支離滅裂。ミステリー映画として、ミステリーに集中してほしいんだが、どこか横道に逸れて話が進まない。もはや何の話なのか、よく分からず、そもそも事件よりも刑事の私生活が…

WIN WIN ダメ男とダメ少年の最高の日々

監督:トム・マッカーシー言うほどダメじゃないじゃん。。。「扉をたたく人」のトム・マッカーシーらしく、とても小さい世界の話だけど、その中で生きてる人間たちを、どこかおかしく、情けなく、それでも人間らしい温かさに包まれている。スターでない普通…

臨場 劇場版

監督:橋本一テレビシリーズは観てない。まあ観てなくても、話にはついていける。主人公のキャラが型破り。てゆうか検視官なのに、刑事よりも偉そうにしてる不思議。つっこみ所は一杯あるが、そういう設定なのだからしょうがない。話のテーマは刑法39条の心…

レディ・エージェント 第三帝国を滅ぼした女たち

監督:ジャン=ポール・サロメ実話の映画化で、第2次大戦のナチスもの。女性たちのスパイチームが結成され、任務遂行のため、人質奪還や暗殺を計画。これはエンターテインメントとして、とてもよく出来たスパイもので、思わぬ収穫であった。ソフィー・マル…

少年は残酷な弓を射る

監督:リン・ラムジーこの監督、なかなか実力ありそうだなあ。「エスター」系のホラーにもできたけど、そうはしなかった。核心は見せない、けど何かがあった。事件後の生活と子供の出産から幼年時代、そして少年時代へと回想させて、じわじわと真相に迫って…

宮本武蔵

監督:内田吐夢シリーズ五部作の第一部。宮本武蔵は「バガボンド」(全部読んでないけど)ぐらいしか、ちゃんと読んでいないので、この機会に全部観ようと思う。話は、関ヶ原合戦の敗走から白鷺城天守閣幽閉まで。内田吐夢は「飢餓海峡」しか知らないが、あ…

幽霊屋敷の恐怖 血を吸う人形

監督:山本迪夫ふーん、3部作なんだ。その第1弾。一応ホラー映画だけど恐くない。まあさすがに今観ると、古臭い。死の直前、催眠術かけたら吸血鬼になったという、なんやそれ。昭和テイストなホラーはイマイチな出来だが、嫌いではない。若い中尾彬が一番…

ブレイクアウト

監督:ジョエル・シューマカー家に強盗が入る、よくある話。まあ面白くはないが、最後まではどうにか観れる。ニコラス・ケイジとニコール・キッドマンが出てるのが売りだが、よく二人とも、こんなB級映画にでたよな。金に困ってるのか?。ニコラス・ケイジ…

アンダーグラウンド

監督:エミール・クストリッツァこの映画、ようやく観れた。。。フェリーニを思わせる美術と黒澤のような豪快さ。動物を沢山使い、音楽が鳴り響き、混沌とした空気を作りながらも、独自の芸術を貫く、その圧倒的なパワーとイマジネーションに感服。ただねー…

ドゥームズデイ

監督:ニール・マーシャルやっぱこの監督才能あるわ。アクションが多彩すぎる。これだけ1本の映画の中で、アクション技を見せられたら、もうクタクタだ。北斗の拳やゾンビ映画を思わせる世界観もいい。終盤、話自体が失速してしまい、ああ駄目かなと思った…

籠の中の乙女

監督:ヨルゴス・ランティモスこの映画の存在は知っていて、とても興味があったので、ようやく観れた。何も情報がなければ、監督はミヒャエル・ハネケかと思うぐらい、ハネケしていた。ギリシャがこういう映画を作ることに、ちょっと驚いたな。父親が家族を…

ニンゲン合格

監督:黒沢清病院で10年間昏睡状態だった男が目覚めた話。10年ぶりの社会復帰とか、そのギャップを描くのかと思いきや、どうやらそういったこともあるが、それよりも主人公はまだ夢の中にいるような、ふわふわした世界に生き、自分の人生に投げやりにな…

イル・ディーヴォ -魔王と呼ばれた男-

監督:パオロ・ソレンティーノイタリアの実在した首相を描く。もはやギャング映画のノリで、政界なのに次から次へと人が死んでいく。政治もマフィアの世界と同じで、この辺はイタリアらしいというのかな。こんな汚職、マフィアまみれだもん、イタリアの経済…

セクシー地帯

監督:石井輝男話もコロコロ転がっていって、テンポもよく、潜入捜査のようなマネをするはめになる男女二人のサスペンス。60年代の銀座のモノクロ映像や当時の風俗や喫茶店、街並みが見れ、何ともオシャレな作品。まあほとんど三原葉子の映画といってもい…

ブラッディ・パーティ

監督:デニス・ガンゼルあんまり興味なかったけど、監督が「THE WAVE ウェイヴ」の人なので観た。ドイツ製のヴァンパイア映画で、普通によく出来てはいる。ただ、ヴァンパイア映画にありがちで、結局どっかでみたことあるような話だったり、アクションだった…

預言者

監督:ジャック・オーディアール傑作!。フランスの刑務所生活をリアルに非情に描く。長尺だが全然飽きさせないストーリーテリングの巧みさ。殺した男の亡霊のような存在とか、そういった表現方法にも上手さが見れる。下っ端から除々に静かに水面下で、のし…

ポエトリー アグネスの詩

監督:イ・チャンドン韓国人の異常性ばかりが目立ち、孫と友人たちの集団レイプだったり、数ヶ月間にわたり輪姦し続けるとか、そんな鬼畜なことを、孫、友人、その親たちもどこか他人ごとのようで、オバちゃんもただ詩の世界へ現実逃避してるだけでは。主演…

SPACE ADVENTURE コブラ

監督:出崎統うーん、コブラは好きだけど、これは余りいただけない。「コブラ・ジ・アニメーション」のOVAはとても面白かったんだけどねえ。。。コブラの声は松崎しげるがやってんだけど、やはり違和感が。内容自体も特にこれといって普通かな。

アカシアの通る道

監督:パブロ・ジョルジェッリトラック運ちゃんとシングルマザーのロードムービー。アルゼンチンの映画なんだけど、とにかく淡々として何も起こらない。ただ退屈かというと、これがなぜかそうでもない。やはりいっしょに旅する赤ちゃんの存在が大きく、子供…