最高殊勲夫人

監督:増村保造

冒頭の結婚式に始まり、結婚式で終わる。結構な登場人物の数だが、見事にさばいていて上手い。若尾文子川口浩の反目する二人が、最後は結ばれるなんてのは、誰でも予想出来てしまうこと。それでも、そこに至るまでのいろいろな駆け引きと、どこかあっけらかんとした作風がテンポよく進み、非常にオシャレな作品になった。また、当時の会社の女性進出とか結婚観とか、日本社会を垣間見れるのも興味深かった。しかし日本に、こんなアメリカ風なスクリューボールコメディーがあったとはね。