ラブ・クライム 偽りの愛に溺れて

監督:アラン・コルノー

会社内の上司と部下の対立。二人の女性が出世やプライドで火花を散らす前半は、結構面白い。嫌味なクリスティン・スコット・トーマスがいい。しかし途中、トーマスが退場すると、面白かった大人のけんかから完全犯罪サスペンスに移行して、ややトーンダウンする。決してつまらなくはないんだけど、完全犯罪がさほど驚くようなトリックではないので、わくわくしない。結局、リュディヴィーヌ・サニエの部下が一番有能なんじゃない。