真夜中まで

監督:和田誠

和田誠ということで、観るのを躊躇してたんだけど、予想以上に良い映画だった。真夜中に逃げ回るという映画的楽しさと、そこにジャズが融合した大人の映画。映画とジャズに対する愛情があるからこそ出来上がった作品であり、和田誠でなければ作れなかった一品。日本人二人の逃亡劇なら、つまらなかったが、ミッシェル・リーを配役したキャスティングの勝利でもある。真田広之のトランペッターぶりもいいし、脇も今観ると豪華なキャスト。”月の砂漠”が渋く、余韻あるラストであった。