漆黒の闇で、パリに踊れ

監督:フィリップ・ルフェーヴル

夜のパリ。街を巡回して、裏社会のゴロツキ共を見張る刑事。一晩の出来事を通して、パリの夜の別の顔を映し、刑事は次第に築き上げてきた地位が揺らぎ出し、破滅の足音が聞こえてくる。夜の映像ばかりなので、とてもムードある雰囲気は感じ取れた。ただ悪党たちとの馴れ合いみたいな展開ばかりなので、淡々としていて盛り上がりはない。まあそれでも最後には、ある仕掛けが用意はされている。そこは中々いい。もうひとつパンチがほしかったが、渋い味はあった。