復讐するは我にあり

監督:今村昌平

昭和臭が感じられる実録犯罪ドラマだが、思ったほど凄い作品では無かった。とにかくアクの強い緒形拳の芝居が圧倒的で、この映画の全てとも言える。全体的にもう少しドラマ性が欲しかったが、そもそもこの人物に映画化するほど魅力があるように思えないとこがなんとも。今村昌平は逃亡することへのサスペンスなどには全く興味が無く、ただ主人公の理解不能な殺人や怒り、そしてエロシティズムをやりたかったんだなと納得。倍賞美津子の素晴らしい肉体にはやられました。