2020-01-01から1年間の記事一覧

マザーレス・ブルックリン

監督:エドワード・ノートン ノートン念願の企画。もっとフィルムノワールな味を期待したんだけど、それほどでもなかった。50年代ニューヨークの再現は素晴らしいが、なんつーか映像としての深みみたいなものは薄かった気がする。内容にしては長いが、これ…

8月のアチェでアリさんと話す

監督:深田晃司 インドネシアで撮影した10分程度の短編ドキュメンタリー。「海を駆ける」の撮影時に暇つぶしに撮ったぐらいの内容で、決して映画といえる代物ではない。津波を体験したアリさんの話を聞いてるだけのもの。別に観なくてもいい。。。

椅子

監督:深田晃司 深田監督初期の作品。21歳の時の自主制作だそうだが、確かに拙い部分は見受けられた。でもそれなりに魅力を感じた。4人の人物がちょっとだけ絡む群像劇風。ストーリーの作り方が割と好きである。どこか想像力を掻き立てるものがあった。あの…

囚われた国家

監督:ルパート・ワイアット エイリアン対人類の闘い。といっても「インデペンデンス・デイ」みたいなドンパチものでなく、もっと小規模にしたレジスタンスとの闘いって感じ。巨大な敵に対して、随分こじんまりしてるって気はするが、この地味な闘い嫌いじゃ…

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 Birds of Prey

監督:キャシー・ヤン もっとダメダメかと思ったら意外とよかった。ジョーカーに頼らなかったのがよかった。マーゴット・ロビーは前から思っていたが、ちょっとデカイんだよね。そこがアクションとかにあまり向いてないと思ったが、その内慣れた。女達だけの…

任侠学園

監督:木村ひさし 原作今野敏。「屍人荘の殺人」の監督と知り納得。笑いの部分がそっくり。音の入れ方とか。やくざが学校経営に参加し、除々に学校や生徒たちの信頼を得ていく感じ。まあ実際こんなヤクザいないけどね。普通に大問題になるわな。まあ毒を以て…

七人の野獣 血の宣言

監督:江崎実生 これ続編だったんだ。。。全然続編っぽくないけど。割と楽しかった。日本版「オーシャンズ」って感じだけど、真面目さはなく、まあアクションコメディだね。このメンバーたちがいい味。丹波哲郎に岡田真澄、小池朝雄、高品格等々。宍戸錠もち…

銀蝶渡り鳥

監督:山口和彦 結構楽しめた。梶芽衣子がかっこいい。やんちゃな渡瀬恒彦やクラブのママの小山明子も品のある美しさだった。そして意外にも梅宮辰夫が光っていた。みんなかっこよくて、粋な銀座がここにあった。ビリヤード対決も面白い趣向。当時流行ってた…

劇場版 Free!-Road to the World-夢

監督:河浪栄作 TVシリーズの第3期「Free! -Dive to the Future-」を再構成した劇場版。劇場版としては5作目だけど、その中では一番微妙。まあこのシリーズ好きになってきたし、決して悪い出来ではない。ただちょっとダイジェスト感があり、細かい話の流…

恋人たち

監督:橋口亮輔 日本映画界の脇役たちが大挙出演している。現代日本の片隅で生きる人達の群像劇。生き辛さや理不尽さ、社会への不満など現実が映し出され、辛く身につまされるものもあった。人間の嫌な部分を見せられ、胸がひりひりとした。篠原篤はよかった…

PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR

監督:塩谷直義 第3期TVシリーズの劇場版完結編。シリーズ観てないと付いていけない。公安局ビルを占拠するのはちょっと「ダイハード」っぽい。そこから刑事課一係のメンバーがそれぞれテロを阻止しようと奮闘する。テレビで残された謎が解明されて、まあま…

ヨコハマBJブルース

監督:工藤栄一 なんだかよく分からん意味不明な探偵映画に仕上がったが、横浜を彷徨う松田優作の雰囲気だけは伝わった。財津一郎の個性もなんか凄い。あの少年とか正直何が言いたいのかさっぱりである。ただ話の内容より、松田優作の歌がとても良かった。意…

特別版 Free!-Take Your Marks-

監督:河浪栄作 第2期の後日談。テレビでやり残った4つのエピソードをまとめて映画化したって感じ。まあ悪くない。ファンとしてはこれで満足だろうが、映画化するほどかなあとは思った。ただこのキャラたちに愛着が出てきたし、4話目が楽しかったので個人…

劇場版 Free!-Timeless Medley-

監督:河浪栄作 「絆」「約束」の2部作。TVアニメ「Free!」の第1期、第2期を再構成。先日観た「ハイ☆スピード!」のその後であり、中学から高校へ。「絆」は遙を中心とした視点、「約束」は凛を中心とした視点で、同じ時系列で別視点で楽しめるという構成。…

AI崩壊

監督:入江悠 オリジナルで勝負してるのは好印象。パニック映画に逃亡者の風味を入れて、邦画の大作アクションサスペンスとしては大健闘といえる。AIの暴走というテーマも人類はそろそろ考える時期に来てるのかなあ。役者も適材適所というか、脇役たちも出番…

日本沈没

監督:樋口真嗣 原作小松左京。2006年版。CGはまあまあかな。まあ普通のパニック映画。旧作の方がいろいろと考えさせるものがあった。役者の演技もなんか微妙。主要キャストが役不足。ただこの手の映画は演技がチープになりがちではあるが。ラブシーンだが…

映画 ハイ☆スピード! -Free ! Starting Days-

監督:武本康弘 京アニ制作。TVアニメ「Free!」の原案となったものだそうだが、「Free!」は観てない。要は「Free!」エピソードゼロって感じ。水泳部に入った中学生たちの青春。主要キャラ4人それぞれが悩みを抱えている。ぶつかり合い、もがき、悩んで克服…

スノーマン 雪闇の殺人鬼

監督:トーマス・アルフレッドソン こりゃまた微妙な映画。スタッフは一流揃いなのに、まさかこんな代物になるとは。よかったのは北欧オスロのロケ地ぐらい。そもそも北欧映画なのに、ハリウッド俳優の英語劇ってのが本場感がない。映像が昔の映画っぽい。名…

ペイン 魂の叫び

監督:ロバート・セレスティーノ 酷い出来。びっくりするぐらいショボイオチ。ただの夢でしたって余りに芸がない。そこそこ引っ張っておいてそのオチかよ。こんなもん観て時間の無駄だった。。。

今さら言えない小さな秘密

監督:ピエール・ゴドー 原作は絵本ということで納得。絵本のような南仏プロヴァンスの田舎町がいい。ほんと小さな秘密。でも彼にとっては大きな秘密。まあ自転車に乗れないってのが秘密なんだけど、子供からしたらちょっと恥ずかしいよね。それをずっと隠し…

冴えない彼女の育てかた Fine

監督:柴田彰久 TVアニメ版の続編で劇場版完結編。よかった。テレビ観てないと付いていけないと思うが。こういう青春もありだし、普通に羨ましい。劇中のギャルゲーと現実が被ってるという構成もよかった。冴えない彼女がメインヒロインになるまでの成長と仲…

芳華-Youth-

監督:フォン・シャオガン 青春群像劇。いやあ予想外によかった。70年代の中国にあった軍の歌劇団“文芸工作団(文工団)”に所属する若者たちが90年代まで駆けあがる。文工団の中での青春の日々が瑞々しい。いじめあり、けんかあり、秘めた恋と失われた恋があ…

家族にサルーテ!イスキア島は大騒動

監督:ガブリエレ・ムッチーノ 監督はG・ムッチーノなんだ。最近はハリウッドでの仕事が多いけど、祖国イタリアで撮ったファミリーコメディ。まあなんつーかイタリア人だなあって感じ。イスキア島に親戚一同が集まって、いろんな騒動が勃発する。まあコメデ…

ブラック・マネーをつぶせ-クリアストリーム事件-

監督:ヴァンサン・ギャラン 2001年に発覚したフランスの巨大スキャンダルを映画化。悪くはない。だけど何が起きてるのかがイマイチ分かり辛い。というか当事者たちもよく分かってないような事件。複雑でいろいろな組織と銀行、国が絡まって、かつ金融の…

読まれなかった小説

監督:ヌリ・ビルゲ・ジェイラン 3時間強の上映時間。さすがに長い。同じぐらい長かった「雪の轍」はよかったけど、こっちは集中力が持たなかった。確かに深いとは思うが、この文学的な作風は好みが分かれる。トルコの田舎の風景や鬱屈した若者たち、未来の…

仁義なき戦い 広島死闘篇

監督:深作欣二 シリーズの第2弾。主役は実質、北大路欣也だな。どうも勢力図や人間関係、名前等分かり辛い。1作目の方が圧倒的に上だが、こっちもまあそれなりにギラギラしてる。特に千葉真一の狂犬ぶりは、いい意味でも悪い意味でも印象に残った。やって…

エスケープ・ルーム

監督:アダム・ロビテル 謎解いて密室から脱出するサバイバル。この手のやつは似た様なものが沢山あり、特に新しさを打ち出せていない。ゲーム自体もありきたりで普通。ダラダラ観る程度でよい。続編ありそうな感じだが、もういいです。。。

星屑の町

監督:杉山泰一 つまんない。キャストが弱い。そこが微妙なのが致命的。のんも思ったほどよくなかった。歌謡コメディって割には特に笑うとこないし。悲哀や哀愁的なものを期待したんだが、何がしたいのかよく分からん映画だった。父親探しがメインかと思った…

エンテベ空港の7日間

監督:ジョゼ・パヂーリャ 70年代に、こんなテロ事件があったんだな程度のもの。史実をそのまま描いているだけで、そこまで面白味はなかった。監督は「エリート・スクワッド」の人か。その割にはアクションが普通だったな。あのダンスはインパクトはあったが…

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー

監督:オリヴィア・ワイルド パーティ、ドラッグとまあ如何にもなアメリカン青春物。はみ出し者がパーティ巡りで、大人の階段上って、ちょっとだけ成長しましたみたいな。今風な多様性を大いに盛り込み、下ネタだらけと見せかけて、最後にしみじみさせる。こ…