芳華-Youth-

監督:フォン・シャオガン

青春群像劇。いやあ予想外によかった。70年代の中国にあった軍の歌劇団“文芸工作団(文工団)”に所属する若者たちが90年代まで駆けあがる。文工団の中での青春の日々が瑞々しい。いじめあり、けんかあり、秘めた恋と失われた恋があったりで輝きがあった。その後は戦争と激動の時代へと移る。中国はこの時代ベトナムと戦争してたんだ。知らんかった。90年代に入り、文工団メンバーのそれぞれの人生が語られる。あの時代の中国は素朴でよかった。今はあの頃の中国はもうない気がする。女優たちも年齢ごとに演じ分け眩しかった。ノスタルジックで、ちょっと切ない気分に浸れた。