2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

タイタンの逆襲

監督:ジョナサン・リーベスマン「タイタンの戦い」の続編。あっちは結構気に入っていたが、こっちはまあまあかな。正直それほど大した映画じゃあないが、それでもこのアクションに特化した「ロードオブザリング」は嫌いじゃない。敵キャラの造形も面白いし…

おとなのけんか

監督:ロマン・ポランスキー舞台劇の映画化。キャストもほぼ4人。タイトル通り大人たちの口げんか。理性があるはずの大人が、ちょっとした言葉尻、余計なひと言、携帯電話などから次第にいらいらが蓄積。子供たちの喧嘩の和解が、大人同士のけんかになり、…

ニーチェの馬

監督:タル・ベーラベルイマン的な昔の映画、もしくは終末映画かと思わせる世界観。モノクロ映像の力強さはひしひしと伝わった。強風が切迫感を高め、日々の質素な生活を淡々と見せる。正直、上映時間長いし、自分の好きなタイプの映画ではないが、この人た…

火の鳥2772 愛のコスモゾーン

総監督:手塚治虫思ってたよりもずっと良かった。火の鳥って正直あまりよく知らないが、「宇宙戦艦ヤマト」的なノリで、結構壮大な話だった。自己犠牲の精神や環境問題、人間とロボットの愛など今でこそ目新しいテーマではないが、いい出来だと思う。そして…

ブルークリスマス

監督:岡本喜八脚本が倉本聰なのか。こんな話も書くんだ。UFOの光線を浴びて血が青くなった人間が政府に排除される話。差別や排他主義への批判なのかな。チープだが、時代を感じさせ、血が青くなるというアイデアは割と好き。編集がいいなと思ったら「日…

大人の見る絵本 生れてはみたけれど

監督:小津安二郎小津安二郎のサイレント映画。サイレントも撮ってたんだね。小津の人間観察力に恐れ入りました。いやーしかし何が凄いんだろうこの映画。1932年の日本の街並み、庶民の生活、子供たちのけんか、親子関係、こんな些細なことで感動できて…

俺の笛を聞け

監督:フロリン・セルバンルーマニア映画。少年院での生活と追いつめられた苦悩を描く。主人公の境遇に哀れみを感じるが、だからといって終盤の行動に共感はできなかった。この男の個人的理由で囚われた女の子にとってはいい迷惑でしかない。しかしこの映画…

殺しのリハーサル

監督:デヴィッド・グリーン「刑事コロンボ」の生みの親であるレヴィンソン&リンク・コンビのTV映画ということで観てみた。まあこのコンビらしい作品だな。真犯人を探すため、事件の関係者を集めて、一人一人に役を与え真相を探っていく。二転三転させる…

エゴイスト

監督:ジョージ・ヒッケンルーパー結構エグイ話で、なかなか気に入った。主人公はとんでもない災難に見舞われるが、最後はしっとりした夫婦再生の話で落ち着いた。どうせなら、とことんエグイ話でもよかったんだけどね。また役者の顔ぶれがいい。アンディ・…

シモンの空

監督:ウルスラ・メイエレア・セドゥも最近よく見るようになったなあ。。。最初は貧しい少年が生活のために、スイスのスキー場で盗みを繰り返す話に、また貧乏映画と新味を感じなかったが、姉と絡み出してから、二人の本当の関係性が除々に明らかになり、な…

午後の遺言状

監督:新藤兼人なんとも大胆な映画だなと思った。裸の女性が出てきたり、老女優たちをババアと呼ばせたりと、この辺は新藤兼人監督だからこそなのだろう。避暑地での、かつての女優仲間との再会と管理人の女性とのある秘密の二部構成。痴呆や老い、生と死を…

ペイド・バック

監督:ジョン・マッデンこれで未公開とは。上出来の力作。30年前と現代が交互に描かれ、今何が起こっているのかが除々に明かされる。30年前に何があったかをじりじりとサスペンスを盛り上げ、一度朗読会で過去の事件を回想するが、実はもう一つの別の真…

ミラノ、愛に生きる

監督:ルカ・グァダニーノイタリアの上流階級の金持ちは満たされないな話。ただその不満のレベルが庶民と比べると、この程度でと思っちゃうわけだが。。。まあこの映画はティルダ・スウィントンのための映画であり、息子の友人との愛に溺れていき、かなりの…

恋人たちのパレード

監督:フランシス・ローレンス変なタイトル。だらだらした進行により、正直物語に入ることができなかった。サーカス団に入った青年が団長の妻といい仲になる三角関係がメインなんだが、どうもつまらん。話自体たいしたことないし、キャラクターが薄っぺらい…

荒川アンダー ザ ブリッジ THE MOVIE

監督:飯塚健原作は知らない。いきなり映画版だが、付いていけないことはない。バカバカしいと言ってしまえばそれまでだが、まあまあギャグのセンスは買う。ただどうせならバカ映画として貫いてほしかった。終盤のいい話路線になってからは正直つまらなくな…

へんげ

監督:大畑創60分程度の中編。今さら「エクソシスト」をやられてもねえ。ただその後、奥さんが怪物になった旦那を助け出すとこは面白いと思った。でもこれで終わったら何の目新しさもないと思ったら、仰天の特撮映画と変貌する。まあ珍品として、これはこ…

海の上のバルコニー

監督:ニコール・ガルシアジャン・デュジャルダン主演作。これ結構いいです。少年時代の淡い思い出が回想で描かれ、少年時代に好きだった子との再会が引き起こす、愛のすれちがいを描いた大人のミステリー。フランスとアルジェリアの関係も見え隠れしている…

DATSUGOKU -脱獄-

監督:ルパート・ワイアットこんなタイトルだがセガールは出ていない。なかなかの秀作。ルパート・ワイアットはこれがきっかけで「猿の惑星」に起用が決まった。英国俳優で固めた男臭い刑務所映画。脱獄計画を立てる過程と脱獄実行を交互に見せる構成。なん…

アンディ・ガルシア 沈黙の行方

監督:トム・マクローリンこじんまりしたものではあったが、子供を守れなかった心理学者の贖罪の話として観たら、まあまあ良かったと思う。アンディ・ガルシアの熱演も見れるしね。それにしても息子の死の真相にしてもトミーの事件の真相にしても、人間の心…

植村直己物語

監督:佐藤純弥植村直己のことは昔、なんかの特集で見たことあったがほとんど忘れていた。この映画を観て、ただただ驚嘆するしかなかった。生まれついての冒険家とはまさにこの人のことを言うのだろう。奥さんもかなり苦労しただろうね。この人の何が凄いか…

リアル・スティール

監督:ショーン・レヴィ親子のスポコンものにSFをくっつけた、ありそうで無かった話?。まあベタな展開だけど安定したエンターテイメントになっていて、ハリウッドはこの手のものは長けているよ。つっこみ所も多いけど。また所々に日本的なものが混ざって…

マンハッタン

監督:ウディ・アレンウディ・アレンの最高傑作という人もいるぐらい名作といわれているが、正直あまり合わなかった。インテリ風な会話や下世話な話を延々と繰り返し、W・アレン自身もコンプレックスの塊みたいないつもの役だしね。70年代後半のニューヨ…

4デイズ

監督:グレゴール・ジョーダンまた〜デイズか。。。要は拷問映画である。国の安全を守るためなら、やりすぎた拷問もいたしかたない。何か「24」のジャックバウアーを思い出した。さすがに拷問が過激すぎて、映画とはいえ、これやりすぎじゃないの。奥さん…

チョコレート・ファイター

監督:プラッチャヤー・ピンゲーオ話自体は大したことないが、少女が格闘技でバッタバッタと倒していくアクションの楽しいこと。これが全てといっていい。ジージャーの体を張ったアクションは本当に凄いし、様になっている。状況に応じて小道具などを駆使し…

カイロの紫のバラ

監督:ウディ・アレン昔、深夜TVで観た時はかなり好きな映画だったので、久しぶりに観てみたが、アレ?うーん思ったほど楽しめなかった。。。かなり思い出補正されていたようだ。もっと幻想的な映像だった記憶があったのに、意外とそうでもなかった。映画…

ザ・クリミナル 合衆国の陰謀

監督:ロッド・ルーリージャーナリストとして情報源を守るか、国の安全保障のために情報源を明かすか。選択を迫られた記者が頑なに守ろうとする真実とは。情報源を明かせば記者としての信用を失う。息子にも会えず、CIAスパイも死んだ以上、彼女には信念…

リミットレス

監督:ニール・バーガーこれ原作読んでいたので、ずっと観たいと思っていたんだよね。アクターズスタジオ・インタビューでデニーロに質問していた学生(ブラッドリー・クーパー)が、デニーロと共演、しかも主役だもんな。なんか物凄い感慨深いものがあるよ…

ミドルメン/アダルト業界でネットを変えた男たち

監督:ジョージ・ギャロ好きな監督というか脚本家のジョージ・ギャロ作品。相変わらずの銃を向け合う画があり安心した。必ずといっていいほどFBIが絡んでくるし。。。アダルト業界版「ソーシャルネットワーク」といったら褒めすぎかな。ネットポルノの知…

大拳銃

監督:大畑創30分の短編。短いし、退屈せずに最後まで観れるけど、だから何?で終わっている。まあ依頼主がむかつくので、最後の反撃はよかったけど。。。

マンク 〜破戒僧〜

監督:ドミニク・モル宗教色が強くて楽しめないかなと思ったが、いやいやすこぶる面白い。かなりタブーに踏み込んだ展開で、いろいろなネタを仕込んだストーリーがいい。厳格な僧侶が道を踏み外し、転落していく話。スケキヨのような仮面の修道士が出てきて…