俺の笛を聞け

監督:フロリン・セルバン

ルーマニア映画。少年院での生活と追いつめられた苦悩を描く。主人公の境遇に哀れみを感じるが、だからといって終盤の行動に共感はできなかった。この男の個人的理由で囚われた女の子にとってはいい迷惑でしかない。しかしこの映画の持つ力強さや緊張感は素晴らしく、ほぼ少年院内の話だが、これだけの吸引力を発揮させた監督の力量は十分評価できる。