マンク 〜破戒僧〜

監督:ドミニク・モル

宗教色が強くて楽しめないかなと思ったが、いやいやすこぶる面白い。かなりタブーに踏み込んだ展開で、いろいろなネタを仕込んだストーリーがいい。厳格な僧侶が道を踏み外し、転落していく話。スケキヨのような仮面の修道士が出てきてから物語が動き出す。こいつとの秘密やら恐喝やらで次第に自分を見失い、挙句に出生の秘密なんかも出てきて、この入り組んだ人間関係のドロドロぶりはかなり好きです。ヴァンサン・カッセルが落ちていく修道士を好演。