2024-01-01から1ヶ月間の記事一覧

草の響き

監督:斎藤久志 生き辛い時代である。主人公も心の病気とやらで何か悩んでいるが、それが深刻のようなそうでもないような感じなのでモヤモヤする。プライベートでいろいろあった東出昌大が演じているからか、彼の現在の状況と重ね合って中々リアルな演技を引…

折れた槍

監督:エドワード・ドミトリク 父と子の対立やインディアン後妻との親子関係などネタは仕込んでいて、人間ドラマとしてはそれなりなんだろうが、西部劇としてはイマイチ盛り上がりに欠ける。スペンサー・トレイシーの熱演が印象的。温和なイメージしかないの…

ビルド・ア・ガール

監督:コーキー・ギェドロイツ ロック批評家として活躍したキャトリン・モランの半自伝的映画。うーん90年代の英国ロック好きなら楽しめるのかなあ。この彼女がイマイチ好きになれないというか。なんか冴えない少女が売れ出したら途端に家族やアーティスト…

夜明けまでバス停で

監督:高橋伴明 主人公のような人達は沢山いたのではないか。コロナ時代を描いたものであり、かつ実際のホームレス殺人事件にインスパイアされたものだそうだ。もう4年経つのか。あの世界的パンデミック。普通に生活してた人間がホームレスに転落する。決し…

対峙

監督:フラン・クランツ 被害者の両親と加害者の両親の4人の会話劇。舞台劇のような内容。銃乱射事件はもはやアメリカではよくある題材。実際にこんな対面することなんてあるのか。感情的なアメリカ人では暴力に発展しそう。親が気付けなかったのかとか理解…

雑魚どもよ、大志を抱け!

監督:足立紳 田舎の小学生男子7人の話。映画監督目指している少年は監督自身なのかな。自伝的なのか分からんが、少年時代のあの頃を映像化したと推察。スピルバーグとかその他大勢の映画監督にありがちだけど、監督とは自分の少年時代を映画化したがるもん…

湯道

監督:鈴木雅之 典型的フジテレビ映画で下らないと思いつつも、終わってみればアレ悪くないぞって作品。小山薫堂が企画脚本だと知り、なるほどそれなりよく出来ていたのは納得。オヤジギャグとかも多めだし、テレビ的な空気など安っぽい部分も感じたのだが、…

花のれん

監督:豊田四郎 山崎豊子原作。吉本興業を創業した吉本せいをモデルにしているそうだ。悪い出来ではないと思うが、片手間で観てたので話があまり入ってこなかった。ただ淡島千景はやっぱり綺麗。そして素晴らしい熱演だと思う。彼女の演技が全て。

パラダイスの夕暮れ

監督:アキ・カウリスマキ 1986年の作品。昔観たような気がしないでもない。ごみ清掃員とスーパーの女の恋。独特の間と不思議な時間が流れている。生活感があるようなないようなフィンランドの小市民を切り取る。細かな説明とかは一切なく淡々と見せるの…

モリコーネ 映画が恋した音楽家

監督:ジュゼッペ・トルナトーレ 個人的に映画音楽の神様はジョン・ウィリアムズとエンニオ・モリコーネである。いやあとても良かった。モリコーネの足跡は映画の歴史とも言えるぐらい濃厚であった。全く退屈しなかったのは、彼の素晴らしい音楽と映像の相乗…

江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間

監督:石井輝男 江戸川乱歩の世界がどんなだかはよく分からんが、サイケデリックな奇妙な世界を構築はしている。話自体は面白いのだが、相関関係が分かり辛く役者もイマイチ分かり辛いゆえに、そこまでこの世界に入り込めなかった。土方巽の怪演は見物。

テリファー 終わらない惨劇

監督:デイミアン・レオーネ シリーズ第2弾。長い。2時間オーバーはさすがに長い。90分で十分。まあやってることは変わらない。相変わらず殺し方がやりすぎだ。この監督頭おかしいのか心配になるレベル。まだまだ続編作るらしい。。。

スパルタ教育 くたばれ親父

監督:舛田利雄 石原裕次郎と若尾文子が夫婦ってのがなんか凄い画である。珍しい組み合わせ。タイトルからもっと激しいものかと思ったら全然普通で拍子抜けした。全然スパルタでもなんでもない昭和の団地の大家族映画。プロ野球の審判の役ってのも結構めずら…

ある機関助士

監督:土本典昭 ある蒸気機関車の1日を追った37分のドキュメンタリー。60年代の機関車の現状を映す。変わりゆく電気化や安全性なども盛り込まれていて、なんか研修の教材のような内容だった。電車マニアには貴重な映像なのかも。。。

母を恋はずや

監督:小津安二郎 最初と最後が欠落している不完全なバージョン。折角いい映画なのに残念である。本当の親子ではない継母と継子の親子の話。気を使いすぎて裏目に出るという難しい関係性。本当の息子のように優しく接したのに、子供は優しさを望んでいない。…

博徒外人部隊

監督:深作欣二 深作なので期待したけど、あんま面白くない。関東のやくざが沖縄で一旗揚げるってやつ。どうも深作と鶴田浩二は相性良くない気がする。キャストもまあやくざ映画のお馴染みのメンツばかりで、特にどおってことのない平凡作。

俺は待ってるぜ

監督:蔵原惟繕 石原慎太郎のオリジナル脚本。当然主演は裕次郎。若干話が野暮ったいし、物足りなさも感じるのだが、ムードというかフィルムノワール的な味はある。消えた兄探しをするバーからバーへとスピーディな流れはよい。ラスボス二谷英明との対決もな…

下町の太陽

監督:山田洋次 男への不信感と揺れ動く女心。山田洋次の監督二作目であり、倍賞千恵子とのコンビの伝説の始まり。今観るとかなり今日的なテーマを扱っている。男が女には分からないというと倍賞はなぜ女には分からないと食い下がる。どこか女を下に見るよう…

吸血鬼ハンターD

監督:芦田豊雄 1985年のOVA版。出来としては2000年の劇場版「バンパイアハンターD」の方が上。あっちはもっと格調高いというか美しくかつダークな世界だった。こっちはなんつーかいかにもな80年代アニメって感じ。なんとなく「北斗の拳」風味が…

メロスの誕生

監督:中川龍太郎 30分強の短編。「走れメロス」に着想を得たということだが、まあつまらないことはない。ただタイムリミット的な緊張感は全くなかったけど。コメディとしてそこまで笑えるとこはなかったが、最後のキメ顔だけはウケた。「約束は守った。お…

テリファー

監督:デイミアン・レオーネ ホラー映画の出来としては悪くない。たださすがにやりすぎだろ。普通に殺せばいいのに、過剰な味付けで直視できないレベル。股から真っ二つにのこぎりでギコギコとかやめてくれ。ピエロが気持ち悪いし、あの顔怖い。つーかあいつ…

ひとりぼっちじゃない

監督:伊藤ちひろ 「サイド バイ サイド」の監督か。あれもよく分かんなかったけど、こっちはもっと分からん世界。馬場ふみかは主人公の妄想なんじゃないかと思ったけど、いや逆に主人公自体が生霊のような気がしないでもない。なんだか二人とも存在自体が危…

バイオレンスアクション

監督:瑠東東一郎 酷いなこれは。幼児体型の橋本環奈がどうも魅力的に見えない。アクションも全くわくわくせず、アクション撮るの下手だなあ。つーか橋本環奈がなんであんな超人的な動きをしているのか。分身の術みたいなやつ。ギャグとかも微妙だし。城田優…

黄金バット

監督:佐藤肇 モノクロのいかにもな昭和のヒーロー物。安っぽいし、さすがにチープな出来ではあるが、なんつーか憎めない味がある。特撮なんかもまあまあ頑張っている印象。黄金バットの造形が凄い。全くヒーローっぽくないむしろ悪役のような骸骨キャラがあ…

デスパレート・ラン

監督:フィリップ・ノイス 「サーチ」系といえるのかな。ナオミ・ワッツこんな顔だったっけ。ジョギングとスマホの会話というアイデアとしてはまあまあ。思ったのは加害者の親と被害者の親、どっちが幸せなんだろう。両方不幸か。鬼畜な展開でもよかったけど…

ダブルベッド

監督:藤田敏八 なんだかなあ。みんな不倫だ浮気だのしてるけど、どこかあっけらかんというか。80年代の気怠い空気がそうさせるのか。しかし女優さんみんな脱ぐねえ。大谷直子のからみとかあまり見たくない。どうせなら石田えりをもっと見せてくれ。柄本明…

ザ・フォッグ

監督:ジョン・カーペンター 昔日曜洋画劇場辺りで観たことあったような気がしないでもない。思った以上に普通。カーペンターなので期待したけど、期待を上回らなかった。雰囲気はいい。だけど霧が出てきて亡霊に殺されるってだけのシンプルすぎる設定にそこ…

恋や恋なすな恋

監督:内田吐夢 結局この話は何が言いたいのか。人間と狐の恋ってことなのか。タイトルも意味不明。しかしこの映画結構気に入った。演出が奇抜。アニメや舞台などいろいろと技巧を駆使している。このファンタジックで妖艶な時代劇というのも悪くない試み。内…

マッシブ・タレント

監督:トム・ゴーミカン ニコラス・ケイジがニコラス・ケイジ自身を演じる。まあアイデアとしては面白そうと思ったけど、イマイチ弾まない。ハビとの友情にしても、誘拐事件にしても、家族にしてもどれもおざなりで深みが足りない。結局ただのバカ騒ぎみたい…

Pearl パール

監督:タイ・ウェスト 期待したほどではなかったが、「X」よりはいい。前作のババアの若き日の話。比較的思ってた通りの話だったので驚きはなかった。この映画はミア・ゴスのための映画になっている。純粋というか子供が大きくなってしまったような感じで、…