草の響き

監督:斎藤久志

生き辛い時代である。主人公も心の病気とやらで何か悩んでいるが、それが深刻のようなそうでもないような感じなのでモヤモヤする。プライベートでいろいろあった東出昌大が演じているからか、彼の現在の状況と重ね合って中々リアルな演技を引き出していた。妻の奈緒もいい演技してた。この夫婦と少年たちとを絡めているが、それがイマイチ繋がりが薄いので余り意味を成していないように思う。そもそもこの話自体に核になるようなものがない。地方の閉塞感とか生き辛さはそれなりに感じ取れたが。ちょいおまけ。