折れた槍

監督:エドワード・ドミトリク

父と子の対立やインディアン後妻との親子関係などネタは仕込んでいて、人間ドラマとしてはそれなりなんだろうが、西部劇としてはイマイチ盛り上がりに欠ける。スペンサー・トレイシーの熱演が印象的。温和なイメージしかないので中々強烈ではあった。リチャード・ウィドマークは脇役だけど、それでもやはり目立つ個性。映画としては悪くないけど、頑固おやじと息子たちというありふれた図式のよくある西部劇ぐらいにしか感じなかった。