2014-01-01から1ヶ月間の記事一覧

十誡

監督:セシル・B・デミルセシル・B・デミルのサイレント映画。のちにセルフリメイクしている。てっきりモーゼ云々のスペクタクルかと思ったら、最初だけでむしろ現代編が中心になっている。1923年という時代を考えるとよく出来てるし、前半の特撮等か…

不毛地帯

監督:山本薩夫原作は山崎豊子。TVドラマの唐沢版は観た。やっぱり見応えはあるね。戦後日本の発展をこういう形で見られるのは興味深かった。商社なんてよく分からない業界だが、戦闘機に限らず、この映画では描かれなかった石油にしても、政界と繋がり、…

かげろう絵図

監督:衣笠貞之助原作は松本清張の時代劇。跡取りを画策する陰謀ミステリーで清張にはこんなのもあるんだ。悪くないんだけど、どうも人物の相関図が分かりづらいため中々ストーリーに入り込めなかった。特に女優陣が皆同じような顔をしているため、誰が誰だ…

黒薔薇の館

監督:深作欣二美輪明宏のためだけに作られた映画。まさに美輪明宏劇場。存在感はさすがだが、「黒蜥蜴」と比べると面白くない。西村晃は相変わらず怪優だな。田村正和が若い。深作欣二はよほど「黒蜥蜴」で仕事した美輪明宏のことが気に入ったんだろうね。…

バーニング・クロス

監督:ロブ・コーエンジェームズ・パターソンのアレックス・クロスシリーズ。過去にはモーガン・フリーマンが演じてたクロス役をタイラー・ペリーにチェンジ。タイラー・ペリーはアメリカでは有名だが、日本じゃ全くの無名。タイラー・ペリー映画初めて観た…

マリー・アントワネットに別れをつげて

監督:ブノワ・ジャコー時代背景がよく分からないし、フランス宮廷の中の使用人の話をフランス映画らしくチマチマ描いているだけなので、どうも盛り上がりに欠く。ダイアン・クルーガーがマリー・アントワネットだとタイトルが無ければ気付かない。だってフ…

白い巨塔

監督:山本薩夫唐沢版のテレビシリーズは優れたドラマだった。これは田宮二郎の映画版。まあ唐沢版を見ていたので、大体の内容は憶えている。唐沢版と見比べるような目線で観た。しかしあの内容を150分で収めるとは恐れ入った。後半の若干駆け足気味なと…

新幹線大爆破

監督:佐藤純弥「スピード」より遥か昔に、あのネタをやっていたなんて。今観るといろいろとツッコミ所は満載ではあるが、当時の邦画の勢いというかバカというか無茶苦茶だけど、今の邦画にはない熱気とスケールは十分にあった時代。ディテールよりも面白け…

映画 ひみつのアッコちゃん

監督:川村泰祐日本版「ビッグ」という印象。「ひみつのアッコちゃん」世代ではないので、思い入れはないが、まあまあ楽しめた。正直綾瀬はるかに興味は無く、子供時代の吉田里琴が可愛いのでそれが一番の収穫。個人的には彼女のための映画と言っていいかも…

黒蜥蜴

監督:深作欣二江戸川乱歩原作を三島由紀夫が戯曲化し、それを深作欣二が監督して美輪明宏が主演という何かいろいろと凄い映画。昭和のミステリーといった感じのどこか怪しい雰囲気と美輪明宏のカリスマ的な怪しさが融合して、カルト的な作品になっている。…

プラチナデータ

監督:大友啓史原作は東野圭吾。東野なら何映画化してもいいわけじゃないだろ。これはテレビで十分な内容だと思うが。。。設定とかおかしな点を挙げればきりがない。DNA捜査とか二重人格とかいろいろ詰め込みすぎ。役者の演技もどれも安っぽくて、作品世…

レッド・ライト

監督:ロドリゴ・コルテス自称超能力者とそれを暴こうとする物理学者の対決という、日本のTVでもよくある超能力検証番組的なB級なノリは嫌いじゃない。その伝説の超能力者をデニーロがやってるのもポイント高い。まあ結構中盤までは、どういう展開を見せ…

恐怖と欲望

監督:スタンリー・キューブリックキューブリック幻の劇場映画デビュー作。どうせ若気の至り的な失敗作なんだろうと思っていたら、全然悪くないじゃん。戦場での4人の兵士たちの脱出劇は、現地女性の捕獲あり、仲間が狂ったり、敵将軍への襲撃だったりと、…

女の勲章

監督:吉村公三郎山崎豊子原作。「女系家族」も面白かったが、これも良かった。山崎豊子ってやっぱ凄いんだなあと納得。当時のファッション業界を見れるのも興味深かったが、やはり内容はドロドロの人間関係。女たちの業界に男という異物が入ることによって…

サイレンサー

監督:リー・ダニエルズ何だこれ(笑)。「プレシャス」でブレイクしたリー・ダニエルズだが、その前作はこんな奇妙な映画を撮っていたとは。。。登場人物の行動が不可解。ヘレン・ミレンとキューバ・グッディング・Jrの親子ぐらい年の離れた恋人同士?が…

オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主

監督:スティーヴン・ソマーズクーンツの原作は読了済み。原作はあまり楽しめなかったが、分かりやすく忠実に映画化はされていた。あの内容で100分以内に収めているのが良かった。結構駆け足だけど、そこが逆にテンポよく進んで観易かったかな。ただ霊が見え…

女系家族

監督:三隅研次山崎豊子原作。これは面白い。遺産相続というテーマでこれだけ面白く見せるのは、原作がきっと面白いのだろう。人間の欲深さ、女の嫉妬深さだけでなく、物語としても次から次へと問題が出てくる巧みなストーリー展開。見事。また役者の演技の…

ムーンライズ・キングダム

監督:ウェス・アンダーソン苦手な監督だが、やっぱりダメだった。それでも過去の作品の中では一番マシな気はする。「小さな恋のメロディ」風の作劇を期待したが、甘酸っぱさやノスタルジーを感じることができなかった。どうもアンダーソンの独特な味が出て…

聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-

監督:成島出エンターテイメント性に乏しいので、途中寝てしまった。。。山本五十六という人物を深く知るわけではないが、随分と美化しているように思えた。むしろそれぐらい魅力的な人物だったってことかな。国民全体がイケイケの時に随分と冷静な分析をし…

ジャッキー・コーガン

監督:アンドリュー・ドミニク実は結構期待してたんだけど、見事に裏切られた。非常につまらん。スタッフもキャストも一流。映像や雰囲気も悪くない。しかし脚本がつまらないので、これでは逆にダメさが引き立ってしまった。魅力的なキャラクターが一人も出…

熱海殺人事件

監督:高橋和男原作脚本は、つかこうへい。殺人事件なんていうからミステリーコメディを期待したら、ただのコメディだった。しかも全く笑えない。。。包茎を連呼したり、お母さんを犯せだの、今じゃありえない表現だったり、舞台的な見せ方だったりと、どぎ…

苦役列車

監督:山下敦弘悪い映画ではない。ただこの主人公はどうしようもないね。汚いし共感したくない。ただね、主人公の境遇を考えると、この貧しさ、情けなさ、卑屈さに多少理解が出来てしまう自分もいる。80年代の話なのに今の時代の話のような感じがした。スタ…

つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語

監督:行定勲艶という名の謎めいた女に関わった男や女たちが織り成す愛憎劇。4つのオムニバス形式で、関わった人間から艶という女を浮かび上がらせる。行定勲の演出も見事。良かったシーンはいくつかある。小泉今日子と荻野目慶子の結構ガチなけんかシーン。…

カラスの親指

監督:伊藤匡史原作は読んだことあったので、どのように料理したかが一番の興味だったが、予想したより全然良かった。160分という長さが不安だったが、意外にも退屈しなかったとこは、この監督の実力なのだろう。日本のコンゲームものとしては割といい出…

ダイ・ハード/ラスト・デイ

監督:ジョン・ムーア出来自体はイマイチな気もするが、シリーズのファンなので、まあ許すとするか。マンネリ回避のためか、息子を登場させたりしているのかもしれないが、正直あまり上手くいったようには思えない。アクションはそこそこ派手なんだけど、ど…