2008-01-01から1年間の記事一覧

しゃべれども しゃべれども

監督:平山秀幸東京下町の風景や作品への優しい眼差しが心地よい空気を作り出している。“話し方教室”に集まった3人のキャラクターもよく(ただ香里奈の仏頂面は、あまり可愛げがないが)、特に関西弁の少年が達者な芝居でかわいい。人に何かを教えるという…

真夜中のサバナ

監督:クリント・イーストウッド無駄に長い。2時間で十分な内容に2時間30分以上もかけるなんて。。。内容は決して悪くは無いが何が言いたいのか分からない。サスペンスでもなければスリラーでもないし、裁判劇としても平凡だし、何か迷走している。兎に…

モンタージュ/証拠死体

監督:ジョン・ラッフォ至って平凡なスリラー。今となっては、ブレイク前のジャック・ブラックが出ている映画と言った方が価値がありそう。それとB級ながらキャストが地味に豪華でフランシス・マクドーマンドやジョン・リスゴーなどが出ているので、そこそ…

犯人に告ぐ

監督:瀧本智行年間ベスト1に選ばれたミステリー小説の映画化だけあって予想以上にいい。この映画の一番のポイントは、刑事がTVに出て犯人を追い詰めるという劇場型捜査で、TVで犯人を挑発するという点で、ロン・ハワードの「身代金」を思わせるが、あっ…

マスター・アンド・コマンダー

監督:ピーター・ウィアー全編ほぼ船の上の話なので、この限定された空間で140分という上映時間は正直かなり不安になったが、最初は少々退屈なとこもあるが、終わってみれば堂々のスペクタクルで、ただのアクション映画ではなく、しっかりしたドラマがあ…

ウィッカーマン

監督:ニール・ラビュートつまんね。ニール・ラビュートの意地の悪い映画は好きだが、たまにこういうつまんねー映画を撮るのが困ったもんだ。冒頭の事故のシーンで中々面白くなりそうな幕開けだったが、謎の孤島に着いたら話がダラダラと進むだけで一向に面…

イーグル・アイ

監督:D・J・カルーソー荒唐無稽と言ってしまえばそれまでだが、目的も分からないまま、ただただコンピュータの指示に従った逃走劇はテンションも高くそれなりに面白い。飛行機から逃げたり、ラストのコンサートだったりどこかヒッチコック映画を思わせ、…

40歳の童貞男

監督:ジャド・アパトー噂の監督ジャド・アパトー映画を初めて観てみた。内容は「アメリカンパイ」の大人版といったもので、アメリカ人って本当にこういうの好きね。スティーヴ・カレルが捨て身の芝居で童貞男を熱演。いい歳した大人がよくやるよ。悪友三人…

怪談

監督:中田秀夫ハリウッドに渡って作った「ザ・リング2」が酷い出来だった中田秀夫が時代劇に挑戦ということで余り期待しなかったが、これが予想以上に面白い。まあ元になった落語自体が面白いというのもあるんだろうが、中田お得意のホラー演出が使い古さ…

世界最速のインディアン

監督:ロジャー・ドナルドソン伝説のレーサーが記録打ち立てたときの話。実際の人物は知らないが、アンソニー・ホプキンスが中々魅力的な爺さんに仕上げている。レースに出る前のニュージーランドからアメリカへの旅という前フリが長い。道中出会う人達がい…

NOTHING

監督:ヴィンチェンゾ・ナタリヴィンチェンゾ・ナタリの仲間内だけで作ったような低予算コメディ。ナタリの「カンパニーマン」が好きなので、かなり注目している監督なのだが今回は軽いノリだけで作ったような映画なので評価しずらいなあ。相変わらずの奇抜…

容疑者Xの献身

監督:西谷弘原作を読んでいたのでトリックには驚かなかったが、2重3重に仕掛けた罠が実に面白い。福山のスター映画にならずに、ほぼ原作に忠実に映画化していて、とても丁寧に作られていたのでかなり満足した。原作はあまり感動しなかったが、映画では石…

13/ザメッティ

監督:ゲラ・バブルアニロシアン・ルーレットによる殺人ゲームというアイデアはいいのだが、それだけではさすがに90分持たせるのは難しかったようだ。また肝心のロシアン・ルーレットもあまり緊張感を感じず、昨日見た「その土曜日、7時58分」のイーサ…

その土曜日、7時58分

監督:シドニー・ルメットこれでもかというぐらいの悲劇。1つの失敗が雪だるまが転がるように家族を巻き込み、悲劇の連鎖が止まらない。悲劇の裏側には、父親との確執や兄弟の葛藤などの側面もあり、役者の気合の入った芝居も手伝って中々見応えのあるドラ…

アンノウン

監督:サイモン・ブランド目が覚めたら周り全員が記憶喪失だった・・・というつかみはOKなのだが、誰が敵で誰が味方かといった心理戦や小道具の使い方、また嘘などの騙しあいといった要素が平凡でイマイチ盛り上がらない。犯人が戻ってくるというタイムリ…

悪霊喰

監督:ブライアン・ヘルゲランド「ロック・ユー!」の監督と主演3人が再び顔を合わせたオカルト映画。全く違う映画に同じ役者を3人も起用するなんてよっぽど気に入ったのか。ブライアン・ヘルゲランドに今は亡きヒース・レジャーの組み合わせなのである程…

レッスン!

監督:リズ・フリードランダー不良学生たちに教育の一環として社交ダンスを教えた実話らしいが、別に実話かどうかをアピールする必要があるのだろうか。最初は社交ダンスをバカにしていた学生たちが、除々にその魅力にのめり込み、最後は社交ダンスの大会に…

ギャンブル・プレイ

監督:ニール・ジョーダンニール・ジョーダン版「オーシャンズイレブン」といった感じで、この出来を見るとニール・ジョーダンももうダメかなと思ってしまう。国際色豊かなキャストやリゾート地でのロケだけが見もので肝心の内容は何がしたいのかさっぱり。…

ワイルド・バレット

監督:ウェイン・クラマータランティーノ絶賛に騙された(笑)。まあ結構評判がよかったので期待したのだが、期待値が高すぎたようだ。拳銃探しという映画としてはよくあるパターンで、面白くなりそうな題材なのだが、あまり話が弾まずどこかで見たことある…

僕らのミライへ逆回転

監督:ミシェル・ゴンドリーミシェル・ゴンドリーにジャック・ブラックと不安要素があったが、予告編が面白そうだったので期待したが、やはり悪い予感は的中した。リメイク映画の数々に映画愛を感じず、ただの悪ふざけでしかない。面白くないのに面白そうに…

男たちの挽歌II

監督:ジョン・ウー前作で死んだマークが使えないので、苦肉の策として双子の弟という設定にしてチョウ・ユンファが復活したシリーズ2作目。相変わらず友情とか兄弟愛が熱い。ストーリーも潜入捜査など面白くしてはいるが、前半の銃で撃ってないのに撃った…

プライドと偏見

監督:ジョー・ライトジョー・ライトのデビュー作。タイトル通りプライドと偏見が邪魔をして素直になれない男女の感情のぶつかり合いを18世紀末のイギリスを舞台に描いた文芸映画。「つぐない」では結構な技巧ぶりを見せたが、この映画でも舞踏会のシーンで…

ルート225

監督:中村義洋パラレルワールドに迷い込んだ兄弟を描いた映画で、最近注目されている中村義洋ということで見てみた。いつもと違う日常に迷い込んだ前半は中々面白いが、そこから話があまり膨らまず、また結論をあいまいにしたのも消化不良な気がする。姉と…

男たちの挽歌

監督:ジョン・ウー映像、音楽、ファッションなど、さすがに今観ると古臭く80年代特有のダサさが全開だが、根底にある友情や兄弟愛などは熱い。アクションの切れはさすがジョン・ウーといった所で、最近のジョン・ウー映画のだめっぷりには残念だが、この…

となり町戦争

監督:渡辺謙作原作のシュールさや世界観が上手く表現されておらず、淡々としていて中途半端なつまらない映画になってしまった。時折見せるふざけたような演出にも興醒め。キャラクターにも魅力を感じず、公務員の香西さんのキャラももっとロボットチックな…

あるいは裏切りという名の犬

監督:オリヴィエ・マルシャルストーリーに新しさはなく、話よりもムードに重きを置いたフランスらしい犯罪映画。警察内部の対立などが余り面白くなく、前半は普通の犯罪映画だが、後半から復讐譚へと話をシフトしてからようやく面白さを見せはじめた。フラ…

秒速5センチメートル

監督:新海誠出会いと別れ、青春という何とも言えない淡い思い、切なさが詩的な映像で表現されていて、この手の青春物には弱いんだよなあ。余り多くを語らず想像力を刺激するような映像が心地よかったりする。桜の花びらの落下速度が秒速5センチメートルと…

イントゥ・ザ・ワイルド

監督:ショーン・ペン社会や周りの環境に嫌気が差した青年が、ただひたすら荒野を目指した物語。様々な人との出会いと別れ、特にハル・ホルブルックのエピソードがいい。本当の親子のような自分が望んでいた家族の絆を感じ、彼は家族の愛情に飢えていたんだ…

アップタウン・ガールズ

監督:ボアズ・イェーキン硬派な監督だと思っていたボアズ・イェーキンがこんな軽い映画を撮ったのが以外。ブリタニー・マーフィのファンでなければどおってことない映画だが、彼女の弾けた演技は魅力的だし、あのアヒル顔はチャーミングではある。ダコタも…

ハンガー

監督:トニー・スコット20年以上前の映画だが、古さを感じずなかなか面白いヴァンパイア映画だ。雰囲気作りもよく、トニー・スコットがこんなムードある映画を撮ったことに驚く。役者の貢献度も大きく、カトリーヌ・ドヌーヴが貫禄がありヴァンパイアとい…