明日に別れの接吻を

監督:ゴードン・ダグラス

冒頭の裁判シーン、たくさんの証人が出てくる。この事件の関係者たちだ。しかしこの事件の関係者の中に主役はいない。そこから主役ジェームズ・キャグニーの話が始まる。この生まれながらの悪党が本当に凄いと思うのは、やはりカリスマ性なのかもしれない。この男がいなければそもそも事件は起きないし、こんなたくさんの証人もいない。全てこの男を中心として犯罪に巻き込まれている。そう考えるとこの男の恐ろしさが自然と浮かび上がる。キャグニーは若干年齢を感じさせたが、悪へと魅了する小悪党は彼の魅力なのかもしれない。。。