ハイ・シエラ

監督:ラオール・ウォルシュ

クライム映画としては、やや物足りない気がしないでもないが、ボギーの出世作でもあり、その存在感は、すでに映画を自分の色に染めている。そして影の主役ともいうべき、愛らしい犬の存在も忘れてはいけない。ラストのハイ・シエラでの攻防は、イマイチ山の効果を活かしきれていないが、カーチェイスは中々の迫力はあった。