カティンの森

監督:アンジェイ・ワイダ

もうかなり歳だと思うが、アンジェイ・ワイダが今でもこれだけの作品が撮れることに驚き、さらに映画的な技術の高さなど、なんかさらにパワーアップしてるように思えてならない。ポーランドがドイツに占領されていただけでなく、ソ連にも占領されていたことを初めて知った。そしてカティンの森での大量虐殺という事実も今更ながら知った。映画の中での登場人物たちが、口にすることさえもタブーな犯罪に、立ち向かい、その事実を忘れずに、伝えようとする姿が、ワイダ自身の姿であり、この映画に込められた思い、願いは強く伝わった。