デュエリスト/決闘者

監督:リドリー・スコット

リドリー・スコットの監督デビュー作。ちっぽけな名誉のために執拗に決闘を申し込む男とそれを嫌々付き合わされる男の話。この二人が決闘することは、もはや運命なのかと思うぐらい行く先々で出会う二人。最初はプライドの問題だったんだろうが、段々そんなことは関係ない、ただアイツが気に入らねえみたいになっちゃってて、ハーヴェイ・カイテルの執念がいやらしい。決闘にはこりごり、でも逃げたくないという葛藤に揺れるキース・キャラダインも好演。二人ともアメリカ人だが、ヨーロッパの風景に溶け込んでいた。そしてヨーロッパの美しい風景をとらえた撮影も素晴らしい。映像の美しさは「バリー・リンドン」級だ。