サボテンの花

監督:ジーン・サックス

ビリー・ワイルダー映画の脚本家として知られるI・A・L・ダイアモンド脚本なので、これだけ面白く粋なコメディなのも納得だ。ウソから生まれた恋というコメディとしてはお馴染みのパターンではあるが、まさにお手本のような映画で、役者たちも活き活きと好演。この作品でゴールディ・ホーンが注目されたが、むしろオバサンのイングリッド・バーグマンの方がかわいらしかった。話の展開やオチは予想通りのものであるが、王道コメディとして全く色褪せていないので、今観ても楽しいのである。