まだらキンセンカにあらわれるガンマ線の影響

監督:ポール・ニューマン

しかしなんちゅうタイトルだ。ポール・ニューマンの監督作だが、この妙なタイトルに興味を持ち観てみた。おそらく舞台劇の映画化だろうが、ここに大きなドラマは存在しない。母親と娘二人の小さな町の小さな家族の話だが、その静かな話の中にも母からの影響による娘たちの抑圧された怒りや不満が滲み出ていて、奇妙な家族映画となっている。エキセントリックで変わり者の母親をジョアン・ウッドワード(ニューマンの妻)が怪演。終盤の芝居なんて「サンセット大通り」のグロリア・スワンソンみたいだった。キンセンカに大量の放射線を浴びせた場合、突然変異を見せる場合がある。この映画のタイトルは、頭のおかしな母親から生まれた頭のいい次女は、突然変異だと言いたいのかなあ。。。