ノーバディーズ・フール

監督:ロバート・ベントン

小さな田舎町のはっきりいって何も起こらない映画だが、この映画はポール・ニューマンのための映画であり、晩年のニューマンの魅力を周りの役者たちが引き立てている。息子や孫、そして友人や心を寄せる女性と周りの人達との関係を静かに綴っている。映画としてはとても地味だが、役者陣は中々豪華で、中でもジェシカ・タンディの存在感といったら本当にそこにいるだけで、そして一言喋るだけで深いものがあり、この映画が遺作だが最後まで気品を失っていなかった。それとメラニー・グリフィスの裸が見れたのも、ニューマン同様うれしい驚き。