2024-02-01から1ヶ月間の記事一覧

人生フルーツ

監督:伏原健之 東海テレビ製作ドキュメンタリー。ある老夫婦の生活を見つめたもの。二人が生きてきた時間とその土地での生活、そして自然の恵み。ゆっくりした時間が流れ、二人の老後の生き方がとても豊かに感じた。こういう畑で野菜や果物とって食べる生活…

キラー・ジーンズ

監督:エルザ・ケプハート ジーンズが人間を襲うおバカホラー映画。確かにおバカではあるのだが、実は社会派な面もあったりなんかする。なぜジーンズが人間を襲うのか、そこには深い理由がある。おバカに見せかけた告発とも取れる。インドという設定でぼやか…

私のプリンス・エドワード

監督:ノリス・ウォン 偽装結婚とか中国っぽいなと。香港と中国は一応同じ国だけど違う国という微妙な関係性も伺える。これ観ると結婚っていいなあにはならないと思う。けどいろいろ妥協も必要なのかなあ。婚約者よりも偽装結婚相手の方が魅力的に見えるのは…

見上げた空とマスク

監督:藤井秀剛 短編。この監督の「狂覗」が面白かったので観てみたが、つまんなかった。一応コロナ映画ってことなんだけど、分断した地域とか公園でのブルーシートの家とか全く設定が活かされているとは思えない。役者の演技が下手すぎ。映像も素人臭い。

なのに、千輝くんが甘すぎる。

監督:新城毅彦 少女漫画。この手の少女漫画映画はなんとなく観ちゃうんだけど、これは薄っぺらかったなあ。片思いごっことかなんだかなあ。主演の高橋恭平、畑芽育、二人とも初めて見る顔。ちょっとキャスト的に弱い気はするけど、まあ今後のブレイクに期待…

ニンフォマニアック

監督:ラース・フォン・トリアー 「Vol.1」+「Vol.2」。色情狂(ニンフォマニアック)にまつわるある女の話。まあ退屈はしなかったけど、こんな性癖映画を無駄に超大作に作られてもねえ。二部作にまでして性を追求してトリアー自身がニンフォマニアックとい…

Ribbon

監督:のん 思ったより良かった。コロナ時代を描いた青春映画。初監督でこれだけやれるのか、やるじゃん。この時代の閉塞感をアートという形でぶつけている。何かを諦めた人はたくさんいただろう。悪いことは起こるけど、それを悪いで終わらせずに良いことに…

トゥルー・ヒストリー・オブ・ザ・ケリー・ギャング

監督:ジャスティン・カーゼル 19世紀のオーストラリアの実在のギャング、ネッド・ケリーを映画化。悪くはないけどこの手の無法者などどの国にもいたというレベルで、それほど大したエピソードはない。てゆうか正直小物だなあ。英豪キャスト陣は中々いい役者…

ゼロ地帯

監督:ジッロ・ポンテコルヴォ ナチ強制収容所物。モノクロの映像がリアリティ上げ、この手のナチ物はモノクロに限る。ユダヤ人であることを隠し、収容所で「カポー」という監視員にまでなりすまし、生き残るために全てを犠牲にした女。その中で恋もし、ささ…

ヘルドッグス

監督:原田眞人 なんか思ってた感じと違った。もっと「インファナル・アフェア」っぽい感じかと思ったけど、そうでもない。結構盛りだくさんに詰め込んでいて、詰め込みすぎな気もするが、こういう硬派なアクション映画が日本で作られることは重要だと思う。…

ルパン三世VSキャッツ・アイ

監督:瀬下寛之、静野孔文 「ルパン三世vs名探偵コナン」なんてのもあったが、今度はキャッツアイとコラボ。悪くない試みだとは思ったが、出来はまあこんなもんか。おじさん世代には懐かしいけど、若者には古臭いのかも。黒幕はバレバレだった。CGアニメにが…

赤毛

監督:岡本喜八 三船敏郎はやはり豪快。そして赤毛のインパクト。まあ一応コメディなんだろうが、そこまで面白くはない。ただ岡本喜八のアナーキーなパワーに満ちている。大したことなく終わると思いきや、ラストのええじゃないか、ええじゃないかの破壊力。…

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース

監督:ホアキン・ドス・サントス、ケンプ・パワーズ、ジャスティン・K・トンプソン えええまさかの二部作。。。スパイダーバースシリーズ第2弾。前作は正直普通だった。内容もあまり覚えてない。しかしこれは凄かった。中盤まではありきたりな話でこれもあ…

朗かに歩め

監督:小津安二郎 分かりやすい分、若干物足りなさを感じてしまった。ハリウッド的な影響は感じられた。小津は意図してか男優に関しては濃い顔の役者をよく使う気がする。サイレント映画では目立つ顔の方が映えるからなのかは知らんが。ヤクザな男と清純乙女…

初恋

監督:エリック・コット 製作ウォン・カーウァイ、撮影クリストファー・ドイル、そして金城武とほとんどウォン・カーウァイ映画のようだ。スピーディな編集とかもいつものそれで、その辺の勢いは確かにあるのだが、話がごちゃごちゃしててよく分からん。最初…

監督:松居大悟 日活ロマンポルノ50周年記念プロジェクト“ROMAN PORNO NOW”の第1弾。原作山崎ナオコーラ。松居大悟だから観た。ロマンポルノの定義は知らんが、そこまでポルノではない。主人公の恋愛にはさほど興味ないし、あまり共感できないというか。父…

徳川女刑罰絵巻 牛裂きの刑

監督:牧口雄二 拷問映画。分からんけどタランティーノが好きそうな映画。前半は拷問の数々と鬼畜な所業はこう言っちゃなんだが大変面白かった。あのいかにもな悪代官みたいなやつの濃い演技が凄い。容赦なく犯し殺しまくる。全員死んで、あの残された妹の復…

658km、陽子の旅

監督:熊切和嘉 「トレジャーハンター・クミコ」を思い出した。菊地凛子のぶっきらぼうな芝居がどうも馴染めなかったが、段々と解けていき徐々に人間性を取り戻すというか。まあコミュ障ってことなんだけど、なんとなくその感じは分からないでもない。でもコ…

雄呂血

監督:二川文太郎 1925年、約100年前の映画。4Kデジタル修正版なので、こんな大昔の作品でも綺麗だった。当然サイレント映画である。日本もその時代にこれだけの作品が出ていたのに驚く。ラストの大立ち回りが有名で映画初期のチャンバラ映画として…

道頓堀川

監督:深作欣二 モノクロをカラーにして、麻雀からビリヤードに変えた「麻雀放浪記」って感じ。いやなんとなく。今だとキャストが凄い豪華。皆立派になったなあ。でも何が言いたいのかよく分からん映画。真田広之がジャングルジムから落ちるのガチでやってて…

サン・スーシの女

監督:ジャック・ルーフィオ ロミー・シュナイダーの遺作。彼女が一人二役で最後の熱演。ナチスへの復讐物といっていいだろう。ミシェル・ピッコリ扮するマックスの回想形式で殺人に至るまでの過去を語り出す。二つの時代を行き来しての語り口ゆえ、R・シュ…

ロスト・レオナルド ~史上最高額で落札された絵画の謎~

監督:アンドレアス・クーフート このネタは「ダ・ヴィンチは誰に微笑む」でもやっていたやつ。こちらのドキュメンタリーも中々見応えあり。修復と売買と競売の流れ。「ダ・ヴィンチは~」の時も思ったが、やはりこれは偽物だと思う。約500年前に描かれた絵…

ガンマー第3号/宇宙大作戦

監督:深作欣二、田口勝彦 思ったより全然面白かった。「アルマゲドン」かと思ったら「エイリアン」だった。スタッフは日本人だがキャストは全員外国人で吹き替え。60年代のチープなSF全開ではあるが、結構作り込まれている印象。宇宙生物の造形は意外に…

監督:岡本喜八 いやあこれは凄い。面白い。やっぱりいいねえ時代劇にモノクロは。編集もびっくりするぐらい巧い。小難しくせずに結構分かりやすくてよかった。スパイ探しからの親友殺しと組織の裏切りからの桜田門の死闘。そこで判明する出生の秘密とてんこ…

犬も食わねどチャーリーは笑う

監督:市井昌秀 香取慎吾主演にどうも食指が動かなかったが、これが意外に面白く、いい意味で裏切られた。SNSで夫の悪口を書き込んでいたが、それが人気になり、夫もこれ書いてんの妻じゃねって話。この話の作りがいい。しかし香取はなんとなくブレンダンフ…

白鍵と黒鍵の間に

監督:冨永昌敬 なんじゃこりゃ。掴み所のない映画。一瞬ドッペルゲンガー物かと思ったけど、そうではないらしい。時間軸をいじった大胆な作風かもしれないけど、上手くいってるかというとうーん。そこまで昭和の香りがしない。ゴッドファーザー愛のテーマも…

橋ものがたり「約束」

監督:杉田成道 時代劇専門チャンネルのTV映画であるが、劇場公開もされた。原作は藤沢周平。殺陣シーンの全く無い時代劇。こういう殺伐としてない時代劇もいいもんだ。TV映画ゆえにやや画の弱さはあるものの、二人の純愛に素朴な味わいがあった。内容は…

四月怪談

監督:小中和哉 大島弓子原作。事故で死に幽霊となり、ギバちゃん幽霊といっしょに現世を彷徨う。なんか大林宣彦の映画みたい。中嶋朋子は思ったよりも可愛かった。ギバちゃんも若い。しかし結構滅茶苦茶な展開。火葬直前に母親が泣いて棺をもう一度開けてと…

元祖大四畳半大物語

監督:曾根中生、松本零士 松本零士原作。自ら監督も共同でやっている。これは松本版「トキワ壮」といったとこか。全く漫画は描いてないけど。主人公は松本自身なのかなあ。原作のイメージには似てた。篠ひろ子懐かしい。最近全然見ないけど。やたらいんきん…

ラブ&ソウル LOVE&SEOUL

監督:城定秀夫 城定なので観たけどしょーもない内容だった。韓国行ってAV撮る話。ただのドタバタ喜劇。冬のソナタネタとか知らんし。吉岡睦雄は相変わらず胡散臭い。えっメイク役は桃宮ももだったの。なんだよ彼女主役の方がよかったのでは。。。