2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧

WEEKEND BLUES ウィークエンド・ブルース

監督:内田けんじ 内田けんじデビュー作。記憶喪失やヒネリのある脚本にらしさが出ている。なんか身内だけで作ったような自主映画の拙さはあるが、それでもこのレベルで仕上げるのはさすが。主役の中桐孝もいい存在感を見せていた。この人これだけしか出てな…

弟切草

監督:下山天 ゲームソフトの映画化。このゲームはやったことないが、チュンソフトのサウンドノベルだから、それなりに出来はいいのだろう。しかしこれは酷い。なんか映像がショボイし、話も眠くなった。奥菜恵だからなんとか成立してるだけ。。。

映画 ひつじのショーン ~バック・トゥ・ザ・ホーム~

監督:マーク・バートン、リチャード・スターザック アードマン・スタジオ製作アニメ。安定のアードマン。いつも眠くなるのであまり相性よくないけど。。。でもこれはよかった。楽しませようというアイデアに溢れていて、キャラクターたちも愛らしいし、良作…

死国

監督:長崎俊一 日本的な民俗学や四国のお遍路などを取り入れたホラー。といってもホラーなのかコレ。全然怖くないし、怖がらせようという気もない。栗山千明のデビュー作てことぐらいかなウリは。。。

ホワイト・ドッグ

監督:サミュエル・フラー 黒人のみを襲うために調教された犬とか今じゃ作れないだろコレ。でも思ったほど犬が怖くなかったかな。フラーだから変な味はあったけど、B級映画には違いない。カーティス・ハンソンが脚本ってのも興味深い。モリコーネの音楽もよ…

いしゃ先生

監督:永江二朗 昭和初期、地域医療に尽力した実在の女医・志田周子の半生。全編山形ロケ。悪くはない。真摯な姿勢で、こんな立派な女医がいたということはわかった。ただ核になる話がないので、やや単調ではある。でもそういう劇的なものはいらない。事実を…

与太者と若旦那

監督:青柳信雄 鶴田浩二が一人二役の男を軽快に演じるコメディ。まあ今ではありがち設定ではあるが、50年代でこの技は洗練されているし、洒落ている。青柳信雄は上質なコメディを作る。やくざと若旦那が入れ替わり、入れ替わった相手の女性と恋に落ちる。…

ゴースト・ヴィレッジ 隠された殺人

監督:イヴァン・クラリェヴィッチ アーミッシュとか謎めいた森とか面白そうな要素はあったのだが、終わってみれば平凡なホラー。現代と回想を交互に絡め、森の真相に迫るんだけど結局よくわからん。なにあのキャンプファイヤーみたいなやつ。。。

それだけが、僕の世界

監督:チェ・ソンヒョン ありがちな障害者もの。障害者をネタにして感動に持っていくとこにうんざり感が。まあ全然感動しなかったわけだが、日本人としては韓国の異常なとこばかり触れていると、現実とのギャップがあって全く響かないんだよなあ。。。

ザ・プール

監督:ピング・ランプラプレング アイデアはたくさんあって、楽しませようとする娯楽性は評価するが、いかんせんいろいろとツッコミ所が多すぎる。なぜガムテープがあるのとか挙げたらきりがない。ただとにかくいろんなネタは放り込んでくるので、そのバカっ…

ファイティン!

監督:キム・ヨンワン 韓国版「オーバー・ザ・トップ」。ただ腕相撲じゃスポーツとしては余り盛り上がらないかな。マ・ドンソクは悪徳警官とかやるけど、こういう優しいけど力持ちみたいな役もいい味出してる。こういう風貌だけど、主役やれる役者は貴重。

新宿タイガー

監督:佐藤慶紀 こういう人は必要だよ。猥雑な新宿には丁度いい。新宿の街を彷徨い続ける新宿の象徴みたいな人。恥ずかしがり屋なのかと思ったら、あっさりマスクを外してびっくり。人見知り的キャラなのかと思ったら、よく喋るし明るい。このギャップが人を…

死の追跡

監督:バリー・シアー 原案がサミュエル・フラーだから変な映画なのかなあ。リチャード・ハリスの風貌がよりいつもの西部劇とは違った風味になっている。主人公の立ち位置が状況によって変わっていくが、綺麗事言っても、まあこれが人間ってものなんだろう。…

フロントランナー

監督:ジェイソン・ライトマン 実録政治ドラマ。なんか妙に開き直っちゃってるところがなんとも。ただマスコミも問題あるよ。フェイクばかりだし、まともに取材しないし。とはいえ選挙中に不倫はさすがに自覚が無さ過ぎるけど。大統領にはプライバシーはない…

アブダクション

監督:クレイ・スタウブ つまんないけど、設定とかは結構アリ。エイリアンはそんなに力あるのに、人間なんかに手こずるなよ。人間のコピーを作ったり、いろいろと話詰め込みすぎで、その割にはさほど機能してない。まあ凡作。

かごの中の瞳

監督:マーク・フォースター これ監督マーク・フォースターだったのか。目が見えなかった妻が、手術によって視力を回復したら逆に夫婦仲が悪くなった話。お互いに見えない方が幸せだったのかもしれない。男も酷いが女も妊娠してるしなあ。騙し合うこの夫婦に…

アルファ 帰還りし者たち

監督:アルバート・ヒューズ 二万年前のヨーロッパ、氷河期時代の狩り民族の話。最初狩猟民族同士の戦いみたいな映画だったら好みじゃないなあと思い、あまり乗れずに観ていたけど、少年と狼の話に移行して面白くなった。まあ基本原始人とかと変わりない生活…

浅草の夜

監督:島耕二 鶴田浩二、京マチ子、若尾文子の共演ぐらいかな魅力的なのは。悪い作品ではないが、どうも中途半端というか、この3人のおかげでどうにか成立してるけど、内容的には弱い。恋や父との再会などありきたりで、浅草でなくても別にいい。。。

七つの会議

監督:福澤克雄 まんま日曜劇場。お馴染みのキャストで固めた池井戸潤ドラマ。ただイマイチ盛り上がりに欠けた。あまりリアリティもなく、池井戸ドラマは好きだけど、そんなにハマれず。巨悪に立ち向かうというダイナミズムもなく、なんかバルブから釘に変わ…

子宮に沈める

監督:緒方貴臣 この半ドキュメンタリー的な作りが、ノンフィクションのように錯覚させる。なので途中まで辛く、もうやめてくれとさえ思った。特に包丁のシーンはヤバい。ただ終盤はやや映画的になり、リアリティが薄れてしまったのは惜しい。これ女性が監督…

劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~

監督:伊藤秀樹 このアニメシリーズは観たことなかったけど、話についていけないことはなかった。初見でも分かるような説明的な部分もあり問題なし。人間と妖怪たちの交流が基本テーマ。小さい町で起こる小さな事件を解決していく感じで、映画としてのスケー…

津軽のカマリ

監督:大西功一 津軽三味線の名人、高橋竹山と津軽三味線のドキュメンタリー。高橋竹山という人物は知らなかったが、この盲目の三味線弾きの演奏の素晴らしさは当然として、この人の語り口がどこか心地よく、聞き入ってしまう魅力があった。昔は男の盲目は三…

ねむれ思い子 空のしとねに

監督:栗栖直也 一人で7年をかけて完成したそうだ。なんか新海誠を思わせる。まあSF映画だけど、そこに親子の愛を絡ませる。特に新味はなかったかな。日本的なアニメキャラのCGはどうしてものっぺりしてしまい、これはまあしょうがないのかな。一人でこ…

女囚さそり 701号怨み節

監督:長谷部安春 梶芽衣子のさそりとしてはシリーズ最終作。梶も田村正和もあまり喋らない。逃げ回って、捕まって、また刑務所脱獄して慌ただしいけど余り面白くない。そしてラストの細川俊之の間抜けさはどうしたもんか。あまりパッとしない作品。でも主題…

若い人

監督:西河克己 悪くないんだけど、どうも結局なにがしたかったのかよく分からん映画。教師と生徒の恋にしては普通すぎる。ただ吉永小百合が意外と熱演だった。でも彼女が鼻血出したり、なんか病気を匂わすような作りをしておいて、何もないこの肩透かし感は…

殉愛

監督:鈴木英夫 日本版「ロミオとジュリエット」。特攻隊員と娘の恋。悪くはないけど、思ったほど深みは出なかった。特攻隊が死ねずに戻ってきたら、なぜ帰って来たと怒られる始末。この辺の非情な特攻の現実はよく表されていた。普通の戦争悲恋でいいのに、…

十年 Ten Years Japan

監督:早川千絵、木下雄介、津野愛、藤村明世、石川慶 「PLAN75」「いたずら同盟」「DATA」「その空気は見えない」「美しい国」の5つのオムニバス。これは各国でやってる十年プロジェクトの日本版。10年後の日本をテーマにそれぞれの監督がいろんな切り口で…

エンジェル、見えない恋人

監督:ハリー・クレフェン 透明人間の恋。なかなか変わった切り口ではあった。恋した少女が盲目なので、透明人間でも問題なかったが、手術をして見えるようになりさあ大変。ファンタジックな作品だが、結構官能的シーンも多かった。。。

散歩する霊柩車

監督:佐藤肇 犯罪ブラックコメディの快作。まず西村晃がいい。脇役専門の西村が主役。その小悪党ぶりがぴったりだ。騙し騙されの狂言自殺が巡り巡って、最終的には全員死ぬとか面白すぎる。脚本がとても練られているし、モノクロの映像も味あり。西村最後の…

レイズ・ザ・タイタニック

監督:ジェリー・ジェームソン タイトル通りタイタニックを引き揚げろって映画。一見ロマンがありそうな気もするが、思いの外淡白だった。もっとわくわくしたかったんだけどなあ。スケール大きそうで、そうでもなかった残念作。