2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ベロニカとの記憶

監督:リテーシュ・バトラ 原作「終わりの感覚」は昔読了してる。ただ話はあまり憶えてない。逆に内容忘れてたので新鮮に楽しめてよかった。ほとんどの人間は人生なんて平凡なものである。そんなごく普通の爺さん主人公に訪れた過去の亡霊。軽量級なミステリ…

歓びのトスカーナ

監督:パオロ・ヴィルズィ この二人の女には全く共感できないし、迷惑極まりない連中でしかないのだが、いつしか二人のパワーに押され、少しずつ心がほぐれるような気持ちにはなった。ただ現実には関わりたくはないが。。。ちょっと「テルマ&ルイーズ」を思…

懲役太郎 まむしの兄弟

監督:中島貞夫 うーん、いいようなそうでもないような。このまむしの兄弟こと菅原文太と川地民夫のチンピラ二人の滅茶苦茶さに魅力を感じるかどうかがポイント。確かにこの暴れっぷりは凄いけど、魅力的というまでにはいってない。菅原文太の迫力にはいつも…

桜の森の満開の下

監督:篠田正浩 原作は坂口安吾。若山富三郎は本当に素晴らしい俳優。こういう俳優は今日本にはいないのが悲しい。岩下志麻も美しく怪演。とても奇妙な日本映画で、だから昔の日本映画は侮れない。生首を集めるシュールさ。あまりの常軌を逸した画に思わず笑…

ザ・キング

監督:ハン・ジェリム 韓国の政治史を背景にしてるからか、ただのエンターテイメントだけにならずに、作品に若干の厚みが出た。ただそれゆえかちょっと長いのは難だが。基本韓国お得意のノワール的な作りで、騙し騙され、出世、左遷、倍返しとてんこ盛り。こ…

ミッドナイト・サン ~タイヨウのうた~

監督:スコット・スピアー 日本映画「タイヨウのうた」のハリウッドリメイク。あれ?こんな話だったっけ。まあ細かいとこで変更はあるようだが、基本いっしょなのかな。太陽にあたることができない吸血鬼みたいな難病XPのヒロインの恋。動画配信とか今風ア…

50回目のファーストキス

監督:福田雄一 日本版リメイク。オリジナルは好き。うーんどうなんでしょう。ムロツヨシと佐藤二朗という曲者を二人も入れちゃうと、さすがにおふざけが過ぎる。あまりオリジナルを活かしてないかと思ったけど、後半はそこそこ盛り返してきた。ただ山田孝之…

仁義

監督:ジャン=ピエール・メルヴィル さすがメルヴィルと言いたいとこだが、うーんちょっと長いかな。じっくりと計画の過程や実行、その後を描くが、もう少し短くできたんじゃないとも思う。ただ騒がず静かに昔ながらの犯罪映画の味わいはある。寡黙なアラン…

文豪ストレイドッグス DEAD APPLE

監督:五十嵐卓哉 完全にファン向けだね。アニメ観てたけど、それでもイマイチついていけなかった。独りよがりな内容で、面白さを引き出せていなかった。アクションも普通。横浜が大変なことになってるのに、あまり危機感ない。かっこつけてるだけ。まあそれ…

スキャナーズ

監督:デヴィッド・クローネンバーグ ようやく観れた。さすがに今観ると若干古臭い気はするが、この80年代の古臭さが味にはなっている。超能力者の対決は今ではありふれたものにはなってるが、その後の型を作ったという意味では、この映画の影響は大きい。…

インフィニティ -覚醒-

監督:ジェイソン・ストーン どうせ安いB級映画かなと思っていたら、意外に健闘していた。いわゆる「未知との遭遇」的な映画であるが、最後までそこそこ観れる代物であった。特に新しいとこはないし、終盤もうひとつ何かがほしいとこではあるが、低予算SF…

新宿アウトロー ぶっ飛ばせ

監督:藤田敏八 悪くはないんだけど、話自体は極めて普通。渡哲也と原田芳雄のコンビの魅力でどうにか成立している。ふたりのかっこよさはいいのだが、逆に言えばそれだけしかないとも言える。70年代のハードボイルド的な味もあるにはあるが、その魅力は最…

ゆれる人魚

監督:アグニェシュカ・スモチンスカ うーん、全然ノレず。ミュージカルだったりホラーっぽかったりとなんかとっ散らかった感じで、最後までなにがしたいのかさっぱりだった。

暗黒街の顔役

監督:岡本喜八 ギャング映画のムードを期待したんだけど、思った以上にムードがない。モノクロで撮った方がよかったのでは。まあ岡本喜八にしては分かりやすい部類だろう。そこに若干物足りなさを感じるけど。キャストは豪華。河津清三郎のボス顔がいい。佐…

ブルー・マインド

監督:リーザ・ブリュールマン スイス映画。悪くないけど、結局オチはそれか。転校生が不良とつるんで、段々と変わっていくんだけど、肉体的にも変わってしまったって話。その辺の余計な説明を省いたのは別にいいけど、なんかモヤモヤ感があるのも確か。普通…

SPL 狼たちの処刑台

監督:ウィルソン・イップ あまり期待してなかったけど、アレ?いいじゃん。香港版「96時間」と呼びたい。結構人が死んで容赦ない。それだけにこちらも怒りがこみ上げる。アクションもたっぷりあり、普通にエンターテイメントとして上出来。トニー・ジャー久…

若くて、悪くて、凄いこいつら

監督:中平康 死んだ娘が生きていて、かつ記憶喪失でやくざ連中から救出するって話が実はそれほど重要でなく、最後の方はなんか学生運動的なノリになり、結局なにがしたいのかよく分からん映画。とにかく話がどっちつかずで、60年代若者の妙な勢いだけは伝…

黒い箱のアリス

監督:サドラック・ゴンサレス=ペレヨン ネタ自体は好き。黒いキューブのタイムマシンてのもいい。ただそのネタを活かせてない。話が複雑というか分かり辛く、ようは見せ方が下手なのだろう。このネタならもう少し面白くできたような気はするが、結局意味不…

からっ風野郎

監督:増村保造 良くも悪くも三島由紀夫映画。悪くはないんだけど、なんつーかイマイチ煮え切らない。正直普通のヤクザ映画でしかないのだが、三島のおかげか妙な味があるのは確か。そもそも三島というのは当時どういう立ち位置だったのか。小説家なのになん…

四月の永い夢

監督:中川龍太郎 大きなことは何も起きない、とても静かな映画。心地よさがある一方で、どこか孤独な現代の女性を映し出している。彼女としては贖罪の日々だったのかもしれない。言えなかった秘密を告白したい、でもできないその小さな棘が刺さったような生…

映画クレヨンしんちゃん 爆発!温泉わくわく大決戦

監督:原恵一 これで原恵一監督作のしんちゃんコンプリート。温泉という題材に最初はちょっと微妙かなと思ったが、終わってみればそれなりに楽しめた。やっぱり日本人は温泉だと改めて納得。一連の作品を観て思ったのは、原恵一って古いネタ好きだよな。うれ…

電撃脱走・地獄のターゲット

監督:ダグラス・ヒコックス この70年代の雰囲気はいい。ただ妻が浮気しただけで、脱獄して殺すってちょっと狂ってねえか。とまあかなり強引な映画ではあるのだが、なんかこの勢いに押された感じ。それでも普通かなあぐらいだったのが、終盤のちょっとした…

ホース・ソルジャー

監督:ニコライ・フルシー 基本アメリカ万歳映画。アクション映画としてはそれなりではあるが、それよりも背景のアフガン戦争になんだかなあの思い。どうもアメリカ正義みたいな感じが前面に出てて、911の報復的な意味もあり、分かるけどなんだか観てて複…

映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングル

監督:原恵一 最近観た原恵一しんちゃんの中では一番微妙。なんかスケールが小さい。そしてバカバカしいギャグも少なめ。敵キャラもイマイチ魅力がない。あの猿たちはよかったけど。やっぱりしんちゃんにはオカマキャラが必要だ。。。

ブラッド・マネー

監督:ラッキー・マッキー うーん平凡。ラッキー・マッキーならもう少しやれるはずだが。まあそもそもの内容自体が「シンプルプラン」系のありふれたもの。 ジョン・キューザックもつまんない役。よかったのは最後の非情さぐらい。。。

ヴァレリアン 千の惑星の救世主

監督:リュック・ベッソン 「フィフス・エレメント」だなこりゃ。全く期待してなかったからか、予想したよりは割とマシな出来だった。ただこの手のSFは既視感ありまくりで、正直映像面での驚きはない。個人的にはリアーナがよかった。しかしデイン・デハー…

恋は雨上がりのように

監督:永井聡 アニメ版は観た。小松菜奈と大泉洋というのは、まあ妥当なキャスティングかな。女子高生とおじさんの恋という漫画チックな話だが、そつなくまとまっていた。若干話が膨らまない気がしないでもないが、こういうなんてことない話もたまにはいいも…

前科者

監督:山下耕作 まあ言ってみれば普通のやくざ映画ではあるのだが、これだけ魅力あるものになっているのは他でもない若山富三郎の存在に尽きる。豪快で破天荒でバカで義理人情に厚い、彼の人物そのもののような演技。それだけで映画になる。脇も豪華で菅原文…

羊と鋼の森

監督:橋本光二郎 ピアノと森という組み合わせは「ピアノの森」を少なからず連想するけど、どうなんでしょう。調律師という結構地味な職を題材にしていて、映画としてあまりなかったネタだし、調律師の仕事や内容に触れて興味深いものがあった。多少深みに欠…

聖☆おにいさん

監督:福田雄一 アニメ化もされた漫画の実写版。このキャスティングはどうかなとは思ったが、まあまあかな。シュールなゆるーい笑いは嫌いじゃない。アニメ版よりは楽しめた気がする。しかし安上がりな映画である。。。