痴人の愛

監督:ジョン・クロムウェル

原作サマセット・モーム。相手をその気にさせて別れる。そしてまた現れその気にさせてまた捨てる。その繰り返し。そんな女をいつまでも思い続ける男。これは悪女といえば悪女なのだが、それと同時にドMの男の話でもある。そう彼は気付いてないだけでただのドMなのである。確かに当時(1934年)なんて女性はこうあるべきみたいな淑女が当たり前の中、このベティ・デイヴィスの演技は衝撃を与えたことだろう。終盤のブチギレ演技は凄かった。