パピヨン

監督:フランクリン・J・シャフナー

なんか思ってた映画と違ったなあ。脱獄の爽快感というものはなく、ただひたすら逃げるというか、その場に立ち止まることへ抵抗した男の話。しかもやけに映画のスケールがでかい。独房生活や終盤の老いの演技など、マックィーンの大熱演は凄くよかったし、ダスティン・ホフマンとの共演も見応えはあった。しかし脱獄しても、その後の目的が特にみえないので、主人公に余り感情移入できず、結局チンケな小悪党たちの末路程度のものにしかなっていなかったのが残念。