真人間

監督:フリッツ・ラング

フリッツ・ラングに人情系とは珍しいのではないか。とにかくシルヴィア・シドニーが素晴らしい。美しくて優しくて頭良くて。しかしどこか変な違和感を覚えるシーンが多い。強盗する人数多かったり、あと終盤の黒板での説得シーン。こんな妙なシーンは見たことない。レジにお金を入れるとことか、ちょっとした真人間を示すとこが上手い。主人公カップルの感情の起伏の激しさに、ただの人情系では終わらせないフリッツ・ラングの変な味が出ていたと思う。