メリンダとメリンダ

監督:ウディ・アレン

ウディ・アレンの熟練の話術はさすがといえるが、他のアレン作品と比べるとやや落ちるので、ちょっと評価は辛め。メリンダという一人の女性が、2手に分かれて別々の人生が語られるという構成自体は面白いが、その話がメリンダとそれを取り巻く人々の恋愛模様で、2手に分かれることによっての物語の関連性などに上手さがあまり感じられなかった。またメリンダ役のラダ・ミッチェルもとくに魅力を感じず、ちょっとキャスティングがミスった気がしないでもない。たださすがアレン映画であって脇役たちは豪華で、みんなウディ・アレンの映画に出たいんだなあというのはよく解った。