2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

無念

監督:いくまさ鉄平 アニメ風な動く紙芝居。3.11震災のあの日の住民たちを描く。紙芝居の素朴な表現だが、後世に伝えたい残したいという思いは強い。実際の被災者たちの声優だからこそ、その悲しみがより伝わった。ここにはいろいろな無念がある。助けたくて…

21世紀の資本

監督:ジャスティン・ペンバートン 世界的ベストセラー「21世紀の資本」の解説ドキュメンタリー。この本のことは知らないが、経済のお勉強にはなった。いろいろと経済の主義の歴史と考察はあるが、結局資本主義しかない。どんなに欠陥があっても。人間はいつ…

ずっと前から好きでした。~告白実行委員会~

監督:柳沢テツヤ 男4人と女3人による高校生たちの恋愛アニメ。まあ少女漫画だね。告白したくても中々できないもどかしい思い。なんだかんだで大体メインキャラ達は両思いだから、なんだかなあって感じだけど。まあ時間が短いからよかったが、これ以上長いと…

悪人伝

監督:イ・ウォンテ ヤクザの組長が警察と協力して殺人鬼を追う。なんとも韓国映画らしい設定だが、マ・ドンソクの魅力もあって楽しくは観れた。しかし殺人鬼は人殺しすぎで、相変わらず韓国映画は過剰というかなんというか。ヴァイオレンスも当然いつも通り…

東京干潟

監督:村上浩康 先日観た「蟹の惑星」の姉妹編みたいな感じか。河川敷とかにいるホームレスの人達ってどうしてんだろうと思ったことがあるが、そんなホームレスの老人に密着。結構年なのに受け答えとかしっかりしてる。人に歴史あり。そして人間も猫もみんな…

禁断の惑星

監督:フレッド・マクロード・ウィルコックス チープ。でもそこが魅力でもある。そこそこプロットも多彩で、高度な前文明とか変な怪物を登場させたり、観念の具象化だったりと結構バカっぽく楽しい。そしてロボットのデザインが最高。いかにもな昔の人が考え…

地球40度線 赤道を駈ける男

監督:斎藤武市 小林旭100本記念作品ってなんやそれ。まあよくあるヤクザものだけど、リオデジャネイロに長期ロケってのが一番の見所。まあロケ地でそれなりの大作感は出たが、話はどおってことない。終盤のアクションシーンはまあまあよかった。若林映子、…

サスペリア

監督:ルカ・グァダニーノ リメイク版。えーとこんな話だったっけ。大分忘れてるけど、こんなんじゃなかったような。まあルカ・グァダニーノの時点で、こういう芸術風な作風になることは想定内ではあったが。そもそもあれをリメイクする必要があるのかって話…

記憶屋 あなたを忘れない

監督:平川雄一朗 記憶を消す記憶屋という存在を探す話。まあそれほど設定に奇抜さはなかった。これだけ自分の周りで起こるんだから、近くの人間と分かるわな。大した話ではないんだけど、そんなに嫌いじゃない。終盤の記憶屋の告白がよくよく考えると常軌を…

ソニック・ザ・ムービー

監督:ジェフ・フォウラー あれ?結構いいじゃん。TVゲームの実写化は上手くいったのが思い浮かばないが、これは初めてっていっていいぐらい上出来な方である。やっぱりソニックというキャラの力が大きい。音速スピードと映画の相性がいい。映画として面白…

停年退職

監督:島耕二 停年間近の男の周りで起こるそれぞれの人間模様。結構いろんな人間たちが絡み合っている。家族の愛や停年サラリーマンの悲哀もあった。周りの人間がいい人間ばかりなのが、若干物足りない気もするのだが、まあよしとしよう。ただ女達の付き合う…

ザ・ビースト

監督:ニコラス・パウエル ニコラス・ケイジ映画。どうせダメかと思ったら、アレ?結構オモロイじゃん。ダイハード的な船の中という密室でのアクション。殺人犯との闘いだけでなく、そこに動物も絡めて意外と悪くなかった。しかし何といっても殺人犯ケヴィン…

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け

監督:J・J・エイブラムス うーん微妙すぎる。ありきたりなSF大作でしかない。前作の方がクライマックス感があった。クルーたちも魅力的といえず、話も全然ついていけない。旧作はテレビにかじりついて興奮したもんだが、もう「スター・ウォーズ」にそん…

風の電話

監督:諏訪敦彦 ドキュメンタリーっぽくもある。それが上手くいってるのかがイマイチ判断し辛い。ロードムービー風でもあるが、これもあまり上手くない。電話も最後に突然付け加えた感しかない。とまあなんかどうもはっきりしない映画なのだが、震災への鎮魂…

プライス -戦慄の報酬-

監督:アント・ティンプソン つまんないけど、中盤ぐらいまではそこそこは観れた。でも結局なにが言いたいのかさっぱりな凡作。父に会いに来たら、トラブルに巻き込まれたイライジャ・ウッド。イライジャ・ウッドも近年あまりぱっとしないなあ。。。

その木戸を通って

監督:市川崑 山本周五郎原作。TV放送後、劇場公開された作品。93年の作品なので、浅野ゆう子、中井貴一も若い。そしてフランキー堺がいるのはうれしい。武士と記憶喪失の女、この設定がいい。でも特に大きなことは起こらない。だけど静かにこの時代劇に浸…

バンコクナイツ

監督:富田克也 空族映画。若干期待外れ。じっくり3時間以上かけた割には、話の内容がイマイチ入ってこない。もっと猥雑なものを観たかったのだが、思った以上にインパクトはなかった。タイ人娼婦を指名する時の集団の映像はインパクトあったけど。リアリテ…

弥生、三月 -君を愛した30年-

監督:遊川和彦 なんかぎこちない。作為的なのも若干気になる。反復の多用で技巧的なんだけど、余り巧いって感じでもない。とまあなんとなく不満もあるのだが、この30年の男女の歴史を見せられ、それなりに感情移入させられたのも事実。自分の30年と重ねたり…

ある少年の告白

監督:ジョエル・エドガートン アメリカにはこんな施設があるんだね。こういうのがあってもいいと思うが、今の時代だとさすがに時代遅れみたいな流れなんだろうね。親の気持ちも理解はできる。さらに牧師となると複雑すぎる環境だ。子供もゲイであることを中…

ドミノ 復讐の咆哮

監督:ブライアン・デ・パルマ デ・パルマ7年ぶりの作品。ハリウッドで需要がないから、異国で撮ったって感じ。まあ悪くはないけど、良くもない。随所にヒッチコックっぽさがあったし、ピノ・ドナッジオの音楽など、らしさは健在であった。でもやっぱりやっ…

ブラック・クランズマン

監督:スパイク・リー 潜入物としてもまあまあ面白かったが、そのこと自体スパイク・リーは興味ない。一貫して主張したいのは差別への怒り。こういう自虐的な描き方は黒人監督しかできないだろう。これを観てもこの根深い問題は一生解決しないだろうなという…

どうにかなる日々

監督:佐藤卓哉 4つの短編オムニバスアニメ。レズ、ゲイ、AV、中学生の恋と多彩な愛の形を描く。こういうのをアニメでやるのが結構新しいと思う。特にどれが好きってのはなかったが、4つともそれなりには楽しめた。どうやら佐藤卓哉はレズ物が好きなようだ…

典座 -TENZO-

監督:富田克也 空族映画。一体空族はどこへ向かっているのか。ドキュメンタリーとフィクションを融合したような仏教映画。やんちゃしてきた奴が急に信仰とかに目覚めるとかそんな感じなのかなあ。まあこれはこれでいいけど、もっといかがわしいやつも観たい…

チェンライの娘

監督:富田克也 空族映画。50分弱の短編。オムニバス映画「同じ星の下、それぞれの夜」の一本。空族はタイ好きだねえ。日本男とタイ女二人のタイでのロードムービー。まあなんてことないんだけど、悪くなかった。男をバカにしてんだけど、ちょっと三角関係っ…

アリス・スウィート・アリス

監督:アルフレッド・ソウル 邪悪な少女かと思ったら。。。そっち系の映画にした方が面白かったと思うんだけど。なんか変なオバちゃんが突然登場して、映画の性質が変わってしまった。でもこの70年代ホラーの雰囲気は嫌いじゃない。黄色いコートが印象的。出…

ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像

監督:クラウス・ハロ 良作。フィンランドと美術界の雰囲気がいい。話の展開は終始読めてしまうのだが、気持ちよくこの世界に浸れた。ある意味、競売は博打のような部分もある。最後にその勝負に勝つのか負けるのか。いろんなものを捨て、家族の信頼も無くし…

ある船頭の話

監督:オダギリジョー オダギリジョーの長編初監督作。明治時代の自然を舞台ってのが意外だった。なんかキャラ的にもっと前衛的なイメージがあったので。ただ真面目なだけでなく、主人公の内面の描写だったり、少女の海の中のシーンだったりにクセは見られた…

アンストッパブル

監督:キム・ファラント フランス映画のリメイクだそうだが、オリジナルは知らない。いやあそうきたか。なんかノオミ・ラパスで似た様な映画があったような気がしたが。。。まあ悪くないけど、軽量級のスリラーかなあ程度だったんだけど、最後にひっくり返し…

国道20号線

監督:富田克也 空族映画。チンピラたちがダラダラ生活してるだけ。シンナーと消費者金融だけが印象に残った。「サウダーヂ」は面白かったけど、これは残念。。。

ハニーランド 永遠の谷

監督:リューボ・ステファノフ、タマラ・コテフスカ 確かに養蜂家の女性の生活を追ったドキュメンタリーなんだろうけど、その一方で、年老いた母の介護や隣人トラブルの映画に思えた。生きるって大変である。彼女の顔がその過酷さを物語っていた。